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サルデーニャの細工パン

3月31日がパスクア(イースター、復活祭)というのは前回のレシピの投稿でも
書きましたが、お菓子だけではなくパスクアのときのパンというのもあります。
と言っても食べることはあまりなく、もっぱら飾り用の細工パンです。

セモリナ粉の生地で小鳥や魚、亀などの小動物を象り、パスクアには欠かせない
卵(生卵や人によってはゆで卵)の殻を埋め込むように配置し、紐状にカットした
生地で卵の殻を包むように飾りつけたり、十字架に飾りを施して焼いたパン。

パスクアの細工パンつくり

そしてパスクアはもちろんですが、お祭りごと(洗礼式、結婚式、お葬式、etc)にも
同様に繊細な飾りを施した細工パンは欠かせません。
これらの細工パンは日持ちするように多めの塩を入れたり、焼き上がったものに
ラッカーなどで固めます。

飾り用のパンほどの飾りはなくとも、日常的に食べられるコッコイというパンにも
作り手のアイディアによって様々な形に切り込みを入れられます。もちろん、飾り
パンとは違い、少しふっくらと焼き上がったこれらのパンは滋味深い味がします。

コッコイ(食べるパン)

このようにパンはサルデーニャ人にとって生活になくてはならないもの。
次回の食文化のエピソードからは数え切れないほど種類があるパンの中から少し
抜粋してご紹介していきます。


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