Sardegnasick

恋しいサルデーニャの食文化-食材だったり、食品だったり、レシピだったり、、、を思いつく…

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恋しいサルデーニャの食文化-食材だったり、食品だったり、レシピだったり、、、を思いつくままあれこれ書いてます

最近の記事

はちみつについて

お菓子をつくる時など、砂糖の代わりにはちみつを使うことが多いサルデーニャ。 美しい空気の中で育った豊富な花々と熱心な養蜂家の技術の進歩により、その 品質は非常に高いです。 一般的に木製の箱を蜜の取れる花が集まっている場所に置き、ミツバチに巣を つくらせて蜜を貯めます。貯まった蜜は遠心分離機にかけて濾過します。 ミツバチさまさまですね、、、 たくさん種類があるんですが、その中から特徴的なハチミツを少しご紹介します。 ⚫︎コルベッツェロ(西洋ヤマモモ)  サルデーニャを代表

    • 🍴新玉ねぎのフォカッチャ(Sa Costedda)

      -以前のHPブログに載せたものです- サルデーニャの南東側にある海岸沿いのリゾート地、Villasimiusの郷土料理。 フォカッチャと言っても薄〜くってかなり柔らかめ。トマト、または白タマネギ (新玉ねぎ)でつくるのが定番。トマトは美味しい旬の時期に作る方がいいかな、とまずは白タマネギで。   <材料> - 分量は目分量です🙏-  ・白タマネギ(新タマネギ)  ・ピッツァ用の粉のイースト ひとつまみ   (BPでもOK、BPの方が膨らむので少なめで)   ・小麦粉  ・オ

      • 伝統的な手打ちパスタ

        サルデーニャの小麦文化でパン以外の代表的なもののひとつ、多種多様な手打ち パスタ。ほとんどがショートパスタで特定の村でしか作られていないものも多く見られます。サルデーニャ料理はシンプルなレシピが多いのでせめていろんな形のパスタで変化をつけよう、とパスタの種類が増えたようです。 最近は特定の村限定パスタも島全域に見られるようになってきましたが、3つの地域の代表的なパスタをご紹介します。  -島の南~全域で作られるフレーグラとマロレドゥスは島を代表するパスタ- <フレーグラ

        • 🍴Purpuzza -プルプッツァ-

          -以前のHPブログに載せたものです- プルプッツァ、サルド語です、訳すのが難しい、、、要はスパイスなどでマリネ した豚ミンチ肉を炒めただけの料理なんですが、これがクセになる程美味しい! 手軽に作るなら生ソーセージの中身を使えば良いんですが、日本では美味しい生ソーセージを見つける方が大変。。。なのでお家でマリネしちゃいましょう。 スパイスはお好みなんですが、このレシピは飼っている豚で生ソーセージや生ハムをつくる友達直伝。もちろん、これでサルシッチャ(生ソーセージ)に仕上げれ

        はちみつについて

          小麦文化について

          パンについては書いたので、あと先になってしまいますが、パンをつくるのに 欠かせない小麦についてのエピソードです。 美味しい硬質小麦が出来る土壌と気候に恵まれたサルデーニャ。その中でも島の 南西部に広がるサルデーニャ最大のカンピダーノ平野は特に肥沃で、古代ローマ期にはローマの穀倉地帯とされていました。初夏には黄金色に輝く小麦の壮大な絨毯がこの辺り一面に広がります。 さて、農業に携わる人が多いサルデーニャ。かつては1年の始まりは農作物のサイクルに合わせて9月でした。サルド語で

          小麦文化について

          🍴Pane frattau-パーネ フラッタウ

          エピソードでご紹介したパーネ カラザウを使った一品です。 材料  パーネ カラザウ  トマトソース  ペコリーノチーズ、パルミジャーノチーズ(パウダー状のものでどちらか一方  またはミックス)  卵 作り方  1) パスタを茹でるときのような塩加減の熱湯の中にパーネカラザウをサッと    くぐらせる(少しパーネ カラザウが湿るぐらい)  2) お皿一面にパーネ カラザウを敷き、トマトソースをのばし、チーズを   振りかけ、これを3度ほど重ねて層にする  3) 層にするのと

          🍴Pane frattau-パーネ フラッタウ

          Pane carasau-パーネ カラザウ

          食べ出したらやめられない、病みつきになってしまう私の大好きなサルデーニャの パン、Pane Carasau-パーネ カラザウのおはなしです。 “Carasature”と言うのはサルド語で“2度焼き”-つまりパリパリする、の意味で カラザウの名はそこから来ています。でもイタリア本土などでは楽譜パンとしての方がよく知られています。楽譜のように薄い、ということと食べるとパリパリと 音がする、ということからそう呼ばれるそうです。 パーネ カラザウはヌラーゲから発見させたことにより

          Pane carasau-パーネ カラザウ

          🍴ミルクフラン

          ミルクフラン、、、要はプリンです  普通(私が知ってる)のプリンと違うのはレモンの皮が入ること。 友達のマンマたちはみんなこれを作ってくれるけど、カラメルの焦がし具合が 違うぐらいで、レシピも大っきく焼く時はエンゼル型なのもほぼ同じ、みんな "す"が入っても気にしませーん、まっ家族で食べる分には美味しけりゃ良いよね って感じです 笑 <材料>  ・牛乳 500ml  ・卵 6個  ・砂糖 50~60g  ・レモンの皮(おろしたもの) 1個分  ・カラメル用 - グラニュー糖

          🍴ミルクフラン

          サルデーニャのパンたち

          つくられる機会によって多種多様なサルデーニャのパン。そのほとんどがセモリナ粉(粗挽きの硬質小麦)からつくられることが多いのですが、ときには子供や犬の おもちゃに、とふすま入りの粉で作られることもあります。 また、かたくなったパンはスープを染み込ませて野菜やチーズなどを足して一品 料理にし、余すことなく食べ尽くします(地域によって足す食材、呼び名が異なります) そんなたくさんあるパンの中から少しだけご紹介します。 -Pane Carasau(パーネカラザウ)-  島の中央辺

          サルデーニャのパンたち

          🍴鰯と新玉ねぎのマリネ

          昔に比べると鰯の値段が上がったように思いますが、それでも手軽におうちでも 食べることが多い鰯と今が旬の玉ねぎを使ったとって〜も簡単、でも美味しい 一品です。 <材料> 量は適宜で、、、すみません  鰯  新玉ねぎ  オリーブオイル  ワインビネガー  塩、小麦粉、揚げ油 <作り方> 1) 玉ねぎは薄切りにし、塩、オリーブオイル、ワインビネガーと一緒に鍋に入れて 火にかけ、弱火でじっくり火を通す。 2) 鰯は頭を取って手開きにし、小麦粉をつけて油で揚げる。 3) 1)の鍋に

          🍴鰯と新玉ねぎのマリネ

          サルデーニャの細工パン

          3月31日がパスクア(イースター、復活祭)というのは前回のレシピの投稿でも 書きましたが、お菓子だけではなくパスクアのときのパンというのもあります。 と言っても食べることはあまりなく、もっぱら飾り用の細工パンです。 セモリナ粉の生地で小鳥や魚、亀などの小動物を象り、パスクアには欠かせない 卵(生卵や人によってはゆで卵)の殻を埋め込むように配置し、紐状にカットした 生地で卵の殻を包むように飾りつけたり、十字架に飾りを施して焼いたパン。 そしてパスクアはもちろんですが、お祭り

          サルデーニャの細工パン

          🍴パルドゥラ(パスクアのお菓子)

          今年のパスクア(イースター、復活祭)は3月最終の日曜日、あと1週間です その日は中におもちゃが入っている卵形のチョコをいくつもらえるか、 子供たちは楽しみにしています が、サルデーニャでパスクアのお菓子と言えばチーズの可愛らしいお菓子 パルドゥラが一般的 リコッタチーズなので軽い仕上がり、小さくつくってパクパクいくつでも 食べられます 材料(作りやすい分量) 生地 小麦粉……200g ぬるま湯……適量 砂糖……10g ラード……30g 具 リコッタチーズ(あれば羊乳)…

          🍴パルドゥラ(パスクアのお菓子)

          アーモンドの花〜実〜種子

          日本ではもうすぐ桜の花の季節ですが、サルデーニャでは桜より少し早く アーモンドの花が咲き誇ります ふたつはよく似ているんですが、さくらんぼのように細い枝に花弁がつく 桜とは違い、アーモンドの花は枝に直接花弁がついているように見えます ちなみにアーモンドには普通の甘いもの以外に苦いものがあり、普通の実が 成るアーモンドの花は白く、苦アーモンドの実が成る木にはピンクの花が 咲きます 花が散った後、実がムクムクと大きくなり、夏頃に薄緑の果肉が割れて硬い 殻が出てきます その殻を

          アーモンドの花〜実〜種子

          🍴そら豆とサラミのパイ

          <材料> - 分量は作りたいパイ生地の大きさにあわせて下さい  ・市販のパイ生地(もちろん手作りなら申し分ないけど) 2枚  ・フレッシュなそら豆(サヤから出したもの)  ・薄〜くスライスした生サラミ  ・オリーブオイル  ・にんにく(1/2~1片、オイルの香りづけ)  ・塩 ・タカノツメ ・パルミジャーノチーズ(粉) <作り方>  1) そら豆はさっと湯がいて甘皮を剥き、オリーブオイル・にんにくと一緒に    フライパンに入れて火にかける。タカノツメ・塩を入れて炒め、冷

          🍴そら豆とサラミのパイ

          サルデーニャの食文化について

          サルデーニャに恋して20年近く住んでいたんだけど、病気を機に日本に帰国 以前はサルデーニャ基盤に動いてのを現在は日本(大阪)ときどきサルデーニャと いう感じでいろんなサルデーニャ情報をサイトにあげてます noteには主に”食”に関して、これまでサイト内のブログに書いたこと〜まだ ご紹介していないことを書いていこうかな、と思ってます 食材に関すること、食品のできる工程、マンマのおうちご飯のレシピ、、、 またこんなこと知りたい、ということがあればご質問、ご連絡ください (な〜

          サルデーニャの食文化について