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【モンゴルディープ体験】遊牧民家族とホームステイ!!!【場所のみ有料】

こんにちは。世界中でデジタル遊牧民をしているさり柴と申します。
デジタルノマドがたくさんいるこの時代。ノマド=遊牧民を名乗るには、本物の遊牧民の暮らしを体験してこそ本物!ということで英語も日本語も通じない本物のモンゴルの遊牧民の家に5泊のホームステイをした経験について書きます。
有料なのは具体的な場所名のみで、他は無料です。

遊牧民の子とバトミントンをする様子。言葉が分からなくても遊べます!

感想

生活空間について

今回私が体験した遊牧民ホームステイは、遊牧民家族のゲルのすぐそばにあるゲルを一つ貸してもらう形でした。
食事など身の回りのことは用意してもらうことができます。

物欲しそうにこちらを見ているが、ゲルには入ってこないかしこい犬。
遊牧民のリビング用のゲルと、乳製品を作るなどの雑用をするためのゲル。
多くの家庭は2つ以上のゲルを建てて暮らしています。

リビング用のゲルでみんなで食事をします。食事の時間になると翻訳アプリを使って呼びにきます。

リビング用のゲルの中はこんな感じ。巨大な冷蔵庫と冷凍庫があります。
この冷凍庫を借りに来ている近所の人もいました。

ゲスト用のゲルはこんな感じ

ゲスト用のゲルは広くてとても綺麗!

トイレ

一番心配していたのがトイレ。
幸いなことにこの家には備え付けのトイレがあり、川の水を使った水洗トイレになっていました。

トイレが無い家庭では普通に大草原がトイレになります。

シャワー

モンゴルはそもそも乾燥しておりあまりシャワーに入る必要が無い場所です。とはいえ季節は夏なのでシャワーを使いたい。

一応この家にはシャワールームがありました。川の水よりはマシな程度の温度のシャワーが出ます。つまりほぼ水シャワー…。

季節は夏。水遊びを兼ねて川で身体を洗いました。
川の水はかなり冷たいです!

モンゴルの川で泳いでシャワー。

ストーブ

モンゴルはとても寒い国です。冬は−40℃以下になることも!
夏も夜は寒いので防寒対策をしっかりしていきましょう。

夏でもストーブを着けます。
ストーブはキッチンにもなり便利。

多岐にわたる遊牧民の仕事

薪割り

モンゴルは寒い国なので、暖房に調理にたくさんの薪が必要になります。
薪割りも日常的な仕事の一つです。

日常生活にはたくさんの薪が必要。

牛の乳搾り

牛の乳を絞り、牛乳にします。
乳を搾るのは結構難しく、とても大変な作業です。

牛の乳搾り体験の様子
ここで作られた牛乳。なんの臭みもなくとても美味しいです。

馬乳酒作り

*ホームステイした家庭では馬乳酒を作っていないので、他の遊牧民の家庭での話になります。
夏は馬乳酒のシーズン。馬乳酒を作る家庭では、2時間に1回馬の乳を絞りに行きます。これは忙しい。

馬の乳を搾っている様子

馬乳酒は栄養があるそうで、遊牧民はこの馬乳酒を昼からごくごく飲んでいます。乳酸菌が発酵したような酸っぱい味がします。

酸っぱい味がする。美味しいです。

買い物

ホームステイ先のゲルから近くのスーパーまで馬で数十分ほどだそうです。
この家の人は、馬を移動のために実用的に使っています。
馬で買い物に行くのは遊牧民という感じで格好いいですね!

洗濯

滞在中は川で洗濯をしました。
川は生活用水として使われているので、洗剤を流さないようにします。

モンゴルの日差しはとても強いので、洗濯物が乾きやすいです。

洗濯物を干していたら牛にかじられました。

牛にかじられた洗濯物。草はたくさんあるのに洗濯物を食べる謎。

ちなみに遊牧民の家には洗濯機もあります。川の水と家電を活用して生活を送っています。

食べ物

朝食

朝食は毎朝こんな感じ。

朝ごはんはパンにウルムと呼ばれるクリームをパンにつけて食べます。
遊牧民の手作り乳製品はとても美味しいです。

スーテーツァイという塩ミルクティーも飲みます。川の水を沸かし、ミルクと紅茶の葉、塩を加えて作っていました。このお茶は家庭によって味が違うそう。

遊牧民家庭で日常的に飲まれている飲み物、スーテーツァイを作る様子。

昼食

じゃがいもと肉の入ったお粥や、麺の入ったスープなどモンゴルの伝統的家庭料理が出てきました。

焼いた羊の肉とじゃがいもの料理。添えられたピクルスが合います。
この日のメニューは根菜と羊の肉、お米のおかゆ。出汁の味が美味しいです。

夜ごはん

ツォイバンと呼ばれる麺や羊の肉を使ったモンゴル伝統料理ホルホグなどが出てきます。

ツォイバンと呼ばれる料理。麺を炒めたもの
モンゴル伝統料理ホルホグ。にんじんとじゃがいもがそのまま入っており豪快です。

基本的にシンプルな麺や肉、お粥といった内容で日本人の口にも合い美味しかったです。

遊牧民は新鮮な野菜を手に入れることが難しいので、人参やじゃがいもといった保存が効く根菜を活用しています。

基本的に味つけは薄め。味が薄いと感じる時は塩やしょうゆを足せば大丈夫です。また量は多めです。

タイミングによっては羊を解体しているところを見ることが出来ます。
羊は苦しませないように殺し、血や内臓などほぼすべての部位を料理に使います。

リビングで羊の肉を解凍している様子。
羊の内臓を焼いたもの。新鮮な羊はとても美味しいです。

ウォッカ!

何かあるとウォッカが出てきます!
アルコール度数はかなり強いですが、翌日に残らないので不思議です。
飲んだら多分注ぎに来るので飲み過ぎ注意。

シェア文化

なんでも共有する文化があります。自分が持っていないものは持っている人に借りて使います。食べ物なども皆で分け合う精神。
モンゴルではぜひ遠慮せずシェアし合いましょう。

遊牧民の家でのアクティビティ

乗馬

滞在中は遊牧民の女の子に毎日乗馬に連れて行ってもらいました。
川に囲まれた立地なので馬で川を渡ります。

また、馬で登山をするなど日本では出来ない非常にダイナミックな乗馬ができます!

ホーストレッキングの様子

基本的に遊牧民の方と言葉でコミュニケーションを取るのは難しいので、モンゴルでの馬の乗り方を軽く学んでから行きましょう。
以下のポイントに気をつけていれば初めての乗馬がモンゴルでも大丈夫です。

某ブランド風の鞍

【基本】

1.馬の後ろに立たない

馬の視野は広いですが、後ろだけは見えないので後ろに立たないように気をつけましょう。キックすることもあり危険です。

2.馬の左側に立って乗る。

モンゴルの馬は人が馬の左側に立つようにしつけられているので、右側には立たないようにしましょう。

3.ものが落ちたり飛んだりしないように気をつける。

走っている途中に帽子やスマホなどが落ちないように注意!後続の馬が驚いて事故につながります。

4.あぶみに深く足を入れすぎない。

落馬した際に足が抜けないと怪我が大きくなりやすいです。

落馬のきっかけは、人の頭の上に枝がある、何らかの理由で馬が驚いて暴れるなど様々なシチュエーションがあります。

危ないこともありますが、馬で大草原を駆けるのは最高です!
遊牧民の方の指示に従って楽しみましょう。

トレッキング

自然が豊かなモンゴルの大草原。山があればそこはトレッキングロードになります。

近くの山を登りました。

夏は花畑が広がっています!

夏は美しい花が咲き乱れるモンゴルの草原。

探索するのは超おすすめです。道に迷わないよう気をつけて。

家畜

モンゴルの家畜には、5 畜と称される羊、ヤギ、牛、馬、ラクダがいます。
そのうち馬、牛、ヤク(牛の仲間)をすぐそばで見ることが出来ました。

ゲルに近すぎる牛

牛は好奇心旺盛なので、要注意です。
ゲスト用のゲルに牛が4匹入っていたこともありました。

牛がゲルに入りくつろいで?いました。

ゲストの荷物を漁っていることもあるそう。

ヤク

ヤクは牛の仲間で、標高の高い場所に住んでいる生き物。
このホームステイ地では家畜のヤクの群れをよく見かけました。
牛と違い長いツノがあるので、気をつけましょう。

ゲルのすぐ近くで草を食むヤク
川で水浴びをするヤク

モンゴル遊牧民家庭は馬を大切にしています。移動に使う他には馬乳酒を作るために使ったり、食べることもあります。

放牧されてゲルの近くまで来ている馬の群れ

羊、山羊

この家庭には羊、山羊はいませんでした。
羊は近所の遊牧民から購入しているのでしょう。

近所の羊の大群
山羊の群れ。

モンゴルの犬は基本的には番犬です。噛むこともあるので触ってはいけません。しかしここの犬はとてもフレンドリーで触っても大丈夫。
3匹おりとても可愛かったです。

モンゴルの遊牧民の多くは犬を飼っています。ここの家の犬は人懐こく可愛かったです。
犬と一緒に乗馬をしました。
この3匹は登山にもついてきました。山頂までついてきて驚き。

行く前に知っておくと良いこと

お金の感覚

お金に関しては日本と同じような感覚で、お金に関することはあまりオープンにしません。一般的にチップを渡す必要はないです。(私は感謝の気持ちを込めて少し多めに渡しています。)何かしてもらった時のお礼や、現地の人と交流するためにお菓子やお土産を持って行くことを強くオススメします。

クレジットカードは使えないので現金払いです。
インフレが進んでおり数万円の支払いなのに分厚い札束になりました。

遊牧民へのお土産について

遊牧民は移動生活をしているので生活面はものを持ちすぎずシンプルにしているようでした。
人の出入りが多いので、多くの人が食べられるようなお菓子をおすすめします。
チョコレートはストーブを熱々に炊いた時に溶ける危険性があるので、溶けにくいものが良いです。プラゴミが出ないものであればより良いです。
お酒もよく飲んでいる印象。

モンゴル遊牧民ホームステイでの楽しい夜の時間。

遊牧民家族へのアクセス方法

遊牧民一家とは日本語でも英語でも言葉のやりとりができません。
日本語ができるモンゴル人を経由して遊牧民家族に連絡を取りました。

そのキャンプでは他にもアウトドア好きな濃いお客さんが多く、素敵な体験でした。
その場所が気に入り同じ場所にゲルを建てて住んでいる外国人もいました。

自然と一体化できるモンゴル遊牧民の暮らしは非常に魅力的です!

ゲルの様子

遊牧民家族の場所なのですが、
・現在ゲルに日本語、英語が出来るスタッフがおらず、海外在住の人を経由するため問い合わせに手間がかかる。
・既に人気の場所で、シーズンにはゲストもいっぱいになる。
上記二つの理由のため、有料部分に場所とHPを載せています。気になった方は是非。

モンゴル遊牧民ホームステイは、自然の中で暮らすことにより日本での都市生活を見つめ直す機会になります。
観光的ではないディープなモンゴル遊牧民体験を求めている方は、ぜひ行ってみてください!

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