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「言語化する」とはどういうことか|サッカー漫画から学ぶ言語化の意義

こんにちは、さるこじといいます。

最近ハマっている漫画に「アオアシ」というサッカー漫画があります。

これまであまり題材にならなかった「クラブユース」が舞台のサッカー漫画で、単純にストーリーも面白いのですが、
・サッカーの理論が細かに描かれている
・マネジメントのあり方が学べる
・部活動とユースの日本サッカーへの影響

など、大人でも楽しめる要素がたくさんあります。

『アオアシ』は、小林有吾による日本の漫画作品。監修はスポーツライターの飯塚健司。Jリーグのユースを扱っているサッカー漫画で、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2015年6号から連載中[1]。
【概要】
2015年当時のスピリッツ副編集長が「Jユースを本格的に取り扱った漫画がない」ことに注目、企画された[2]。そこで月刊スピリッツ誌上で読切「ショート・ピース」を発表し、過去の連載作品と合わせ、ストーリー性に高い評価を得ていた小林に執筆を依頼。スポーツ漫画に興味を示さなかった小林は一旦固辞するが、副編集長の強い勧めにより考え直し、引き受けることになった。
緻密なストーリー構成、高い人間の描写力、画力、リアリティ等あいまってサッカー漫画の新機軸となり、9巻発売時にコミックス累計発行部数100万部を突破する人気作となった。その後も17巻時点で300万部、[3]19巻で400万部と部数を伸ばし続けている。20巻では500万部を達成した。
(Wikipediaより)

個人的には登場人物が皆、非常にロジカルにサッカーを考えているところがツボで、ストーリーとは関係ないところでニヤニヤしながら読んでいます。

中でも作中に度々「言語化」という言葉が出てくるのですが、「言語化」はサッカーだけでなくビジネスにおいても非常に重要なことです。
今日はアオアシを例に、「言語化」の重要性と意義についてお伝えしたいと思います。

言語化とは何か

言語化とは文字通り「言葉にすること」です。
何を言葉にするのかといえばビジネスで言えば主に
「経験や、感じたこと、考えたこと」です。

例えば「今回の商談はなんかうまくいかなかった」という経験を深堀りして「今日の商談は、自社の製品の紹介ばかりで顧客のニーズを満たせなかったから上手くいかなかった。」と言語化することで、上手くいかなかった理由を明確にし、そこから学びを得て、次回の商談に応用できるようになります。

つまり、「言語化」の具体的なメリットは
①失敗、成功の振り返りができる。
②「経験知」の再現性を高め、資産にできる。
③ストックしたものを応用することができる。
の3点だと私は考えています。

そもそも言語というのは、「ある事象を抽象化して一般化したもの」です。
例えば、「りんご」という言語があることで、
「果実のサイズ直径約3 - 15 センチメートル (cm) 、重さ約35 - 1000グラム (g) 。外皮の色は赤や黄緑または黄色をしている。熟するとヘプタコサンを含んだ蝋状の分泌物に覆われる。果肉は淡黄色から白色の品種が多い。外皮近くなど果肉が赤からピンク色になる赤肉系の品種もある。(Wikipediaより)」
という特徴を持った果物をすべて同じ「りんご」として扱うことができ、初めて見るリンゴや、物語の中のリンゴでも大体の味を想像したり、これまでの経験を応用できるわけです。

随分とアオアシから離れてしまいましたが(笑)、ここからはアオアシの1シーンをもとに①~③を具体的に説明していきます。

①失敗、成功の振り返りができる。

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これは競合ではあるものの、格下のチームに惨敗した後のチームミーティングの一幕です。
(超余談ですが最初怖い先輩ででも実は優しく、ちょっとポンコツな松永先輩(「これは…よくないぜ」って言ってる坊主の人)大好きです(笑))
ここで「言語化」という単語が出てきます。
ここでいう「言語化」の目的は、「試合に負けた理由」を言語化しチームを強化するための「言語化」です。
つまり、PDCAのCheckを行い、Actionにつなげるために「言語化」する、ということになります。

この習慣が身につくと、失敗も改善を行うための糧になりますので、失敗に対しても前向きになり、失敗した分だけ成長することができるようになります。
ですので逆に言うと、上のシーンのように「負けた事実そのもの」よりも「負けた理由を言語化できないこと」のほうが深刻なわけです。

②「経験知」の再現性を高め、資産にできる。

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このシーンはロングパスがあまり上手くない主人公の青井に対して、チームメイトがロングパスを教えている場面です。
ここでも「言語化」という単語が出てきます。
ここでの「言語化」は、「インステップキック」を毎回同じ精度で蹴るための言語化です。
PDCAを回しながら習得したインステップキックという「経験知」を言語化することで再現性を高めているわけです。
実際に「言語化できてねえからムラがあるんだ」というセリフがあります。

③ストックしたものを応用することができる。

さらに上の例でいうとチームメイトたちは皆、「インステップキック」の蹴り方を言語化できているからこそ、青井に教えることができるわけです。

また、今回はロングパスのためのインステップキックでしたが、シュートを打つ時のインステップキックも、ロングパスのインステップキックを少しアレンジすれば上達は早いでしょう。どこをアレンジするかも言語化できていることで明確になります。

言語化することで、自分の資産を人に教えることが出来たり、アレンジが効くようになるため、自分の資産を応用して新たな価値を生み出すことが出来るのです。

まとめ

以上「言語化」の重要性について、アオアシを例にしながら説明しました。

読んだことのない人はぜひ読んでみてください!
読んだことのある人も「言語化」にフォーカスしながら再度読むと新たな発見があるかもしれません。

では。

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