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#57 コペンハーゲン・ハーフマラソン🇩🇰結果報告とその教訓

昨日はコペンハーゲン・ハーフマラソンを走って来ました。結果は完敗、目標の1時間45分切りには4分以上届かず、自己ベストの1時間49分5秒にも8秒足りない1時間49分13秒という記録でした。


Apple Watch の記録を見てびっくり!

ドイツに来てから、いろいろな言い訳で練習が足りていませんでした。自己ベストの1時間49分5秒は今年5月の軽井沢ハーフマラソンでの記録です。今日のゴール時の「きつさ」はその時と同じ感じだったのですが、後からランニングデータを見てびっくりしました。Apple Watch が脈拍数の変化、1分あたりの歩数、キロ平均タイム、コースの起伏などを全部記録しておいてくれるので、後から見直すのにとても役に立ちます。

図1a:軽井沢のデータ〜21.1km走った平均脈拍は163回/分
図1b:今日のデータ〜平均脈拍数が180回/分まで上がっている
その他にも、走るスピードが軽井沢に比べて一定していない

データから学ぶ

図1にある通り(なぜか論文口調^^)、軽井沢の時に平均163回/分だった脈拍数が、今日はなんと180回/分でした。医療従事者とスポーツをやっている方なら分かると思いますが、脈拍180回というのは、警報レベルです。よく、「最大脈拍数= 心臓が刻める(健康な)最大速度」は「220 - 年齢」と言われるのですが、その公式に当てはめると僕の最大脈拍数は170です。そこを平均180で2時間弱走り続けたというのは、無事に帰ってきたのでよかったのですが、「かなりの無理をした」と言わざるを得ません。


トレーニング強度は要再検討

ちなみに今日の最大脈拍数は一時的に191回/分まで行っており、僕の年齢でこの数字は、病院でイメージするならベッド脇の機器がアラームを出して看護師が駆けつけるレベルです。先日ドイツの自宅周辺を走った時も、最大脈拍が190を超えており、これは少し問題です。

下のサイトでは、50歳の場合、高負荷の短距離走でも脈拍は153くらいまでと書かれています(ちょっと低すぎるようにも思うが)。20歳でも180までとのことなので、190を超えるようなトレーニングは完全アウトです。

事実、今日のゴール後荷物受け取りの場所に戻る途中で、同じく50代前後と思われる白人男性が2人倒れて、周囲の人が「お医者様いらっしゃいませんか!」と叫ぶ事態になりました。レース中にはドクターが巡回しているのですが、ゴール後も気が抜けません。2人の命に別状がなかったことを祈ります。

このことをフィンランドのマラソン仲間(フルマラソン3時間45分の記録保持者)に報告したところ、

トオル、今の体力では今日のタイムは super fast だよ。180はまずいよ。

友人に叱られた

と指摘されました。彼には以前にも、LSD( = Long, Slow, and Distance = 長距離をゆっくり時間をかけて走り、心肺能力を上げ心拍数を下げる練習)をもっとやらないとだめだよ、と指摘されていました。今日もし自己ベストを更新していたり、あるいは目標の1時間45分が達成できていたりしたら、このことに気付かず同じようなスピード練習ばかり繰り返していた可能性があります。コペンハーゲンでの「完敗」は命を救ってくれたのかもしれません。


精神力は充分、あとは心肺能力

今日はある意味、「精神力が勝ちすぎていた」レースだったと思います。思い入れが強すぎたのでしょうか……精神力で負けないことは分かったし、過去に問題だった膝や足首の痛みも皆無でした。となればあとは心肺能力だけなので、地道に安全なトレーニングを重ねたいと思います。

*     *     *

そして実は、昨日ドイツからデンマークに着いて市内観光で約20km歩き、今日もマラソン前後で約10km歩きました。2日間でウォーキング約30kmにフルパワーでのランニング21km、ちょっと運動しすぎたかなという感じなので、明日からは自重します。でも、とってもすっきりしました。

一人打ち上げで行ったお店

今日の大会ではその他にも、感動したことがたくさんありました。スタート前の市長のスピーチ、参加者の豊かなダイバーシティ、沿道の応援、ゴール後の一人打ち上げ……ドイツへ帰った後にまとめたいと思います。

今日もお読みくださって、ありがとうございました。
それではおやすみなさい🌙
(2023年9月18日配信:コペンハーゲン・ハーフマラソン当日夜記)

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