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ネガチョフとポジコフ

ネガチョフとは
サティが好んで使っている
ネガティブ傾向な人の名称だ。
不思議とこの呼び名には
愛しさが付随している。

まぁ一人の人間の中には
ネガティブもポジティブも
同居しているものだが
サティはネガティブ寄りの人間が
大好きなんだ。


だけどそんなサティも
いつの頃からか
大人になるにしたがって
マイナス思考やネガティブ発言を
自然としなくなっていった。

やはり言葉というものには言霊があり
悪いように思うと悪いものが寄ってくる。
暗い物の見方をすれば
世界は暗く見え
憎まれ口をたたけば
はじかれる。

《思いは具現化する》

《意識すれば表面化する》

《過去と他人は変えられない
変えられるのは自分だけ》

そのシンプルな成り立ちを理解してから
元来の能天気浮世離れに拍車がかかり
まぁお陰様でお気楽に生かさせてもらっている。


だけどサティはやっぱり
ネガチョフが好きだ。
サティはネガチョフ生まれのネガチョフ育ち(笑)
ネガチョフそうな奴はだいたい友達(笑)


悲しみ、憂い、悩み、苦しみ、
辛さ、痛み、寂しさ、弱さ
いくらプラス思考が尊ばれて
ポジコフが大手を振って闊歩しようが
人間存在というものは
そのダークサイドを切り捨てては
決して成り立たない。
プラスもマイナスも合わさって
やっとこさ人間なのだろう。


ネガチョフのカッコいい所はそこだ。


ネガチョフは自分の暗闇から目を反らさない。


鬱病患者や様々な精神疾患は
思い癖のせいだ
自ら好んでそこへ行っているのだと
日の当たるポジコフは叱咤激励する。
まぁ確かにそうかもしれない。
ネガチョフはダークサイドが憩いの住み処。

だけどたまたま運よく
のんきな境遇で生まれ育ち
その上感受性の欠けた
ポジコフには言われたくない。
そんなポジコフは大抵デリカシーの欠片もない
無神経発言を連打する。
心を骨折負傷した人間に
『歩いているうちに治るよ』
みたいなことを平然と言う。
心ない未熟なポジコフが
一番いただけない。


自己の悲しみ、憂い、悩み、苦しみ、
辛さ、痛み、寂しさ、弱さ
を見つめていると
他者の悲しみ、憂い、悩み、苦しみ、
辛さ、痛み、寂しさ、弱さ
が分かるようになる。
だからいかしたネガチョフ達は
みんな心が優しい。


ネガチョフ育ちからの
頑張ってポジコフに移行する
人間が一番カッコいい。


それこそ本物のポジコフだ。


トゲトゲのイガイガのくすんだ石ころが
努力の末磨かれて
ダイヤのように光輝くなんて
なんて素敵な物語。


元ネガチョフからのポジコフは
ネガチョフを決してバカにしない。

ネガチョフこそが素晴らしい!

間違いなくそう言ってくれるのだ。

だけどよく聴けネガチョフ達よ
そのままだと自分自身が苦しいぞと
若き日のダークサイドに想いを馳せ
ネガチョフ心を揺さぶる
有難い言葉を投げ掛けてくれる。

何事も経験。
経験から出た言葉の説得力は半端ない。


元ネガチョフ達が集まって
闇っていいよねー
目が慣れてくるといろんなものが
見えるんだよねー
なんて語り合いたい。

簡単にはポジコフに成れなかった
苦労の讃歌を歌いたい。

宴の最後にゃ肩組んで
ネガチョフ万歳と歌いたい(笑)


影があるから光がある


下手すりゃ忌み嫌われる暗闇にも
美しさや喜びの命が宿っている。


いのちが本当に輝く時って
悲しみ、憂い、悩み、苦しみ、
辛さ、痛み、寂しさ、弱さ
を黙って受け入れた時なのだから。





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最後まで読んでくれてありがとう(*^^*)♪

またサティに会いに来てねー(^з^)~.:*:・'°☆


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