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商品分析

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記事一覧

湖池屋ポテトチップスのパッケージ【商品分析㉕】

スーパーでひときわ大きく呼びかけていたのが、湖池屋のポテトチップスでした。 このパッケージデザインはとてもいいですね。とてもおいしそうです。ついでにビールが浮かびます。とても大きいので、訴求力が大きくつい手が出てしまいました。 ところが、中身はとても小さくて想像したようなちょっぴりピリ辛とは違い、しっとり超薄味でした。(健康には良いのですが・・・) やはり、パッケージでのイメージと中身が一致しないとちょっと残念な感じがします。 湖池屋さんのパッケージは近年とても力が入って

クラフト ボス 抹茶ラテ【商品分析㉔】

8月17日に発売になった『クラフトボス 抹茶ラテ』を試してみました。 『クラフト ボス』は「ペットボトル入りクラフトコーヒーを中心としたRTD系飲料のブランド」のシリーズです。 お味はバランスが良くカフェで飲む抹茶ラテと同じような感じでした。さすがです。しかし、予想に反してとても甘かったです。 そして、『クラフト ボス』のペットボトルは、とても柔らかです。最初にキャップを開けるときは、ボトル本体を握ると柔らかなので、少し開けにくいです。 BOSSブランドですから、ちょ

『やかんの麦茶』を試してみました。【商品分析㉓】

秋になってやっと『やかんの麦茶』を買う機会がありました。 以前にコンセプトについて、書いたのがこちらの記事です。ご参考まで。 さて、早速飲んでみた感想は、 「とてもまろやかで上品にまとめられた味」 です。他のメーカーの麦茶こそ、やかんで入れた麦茶という感じの味わいで、後口少し苦みが残ります。 しかし、『やかんの麦茶』は、苦みが一切残らず、飲みやすいのです。一保堂さんの麦茶のような品の良さです。(ちょっと言い過ぎかもしれませんね。)味のまとめ方がさすがです。 「やか

『やかんの麦茶』【商品分析㉑】

TVコマーシャルを見て、思わずふっと笑ってしまったのが『やかんの麦茶』(コカ・コーラシステム)です。 綾鷹に続く第二弾が「やかん」ときましたか!という感じです。 ところで、『綾鷹』のコンセプトですが、 ------------------------------------------------------------------------------------- 急須でいれたような「本物の味わい」が楽しめ、本物のお茶で得られるような上質で満ち足りた気持ちが味わ

綾鷹の伝統工芸を支援するボトルデザイン【商品分析㉒】

本日、綾鷹を飲んでいて、 ふとパッケージの上のほうの文字に目が行きました。 綾鷹のこのパッケージデザインは、店頭で「なんかいい感じ」ぐらいに思っていましたが、このボトルを目の前に置いたら、ちょうど『琉球びんがた』(びんがた=紅型とは、豊かな自然風土の中で生まれ、独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。)の文字が目に入りました。 このパッケージデザインには脱帽です。 デザインの説明なら、パッケージデザインの下のほうや、裏面に説明を入れそうなものを、上に入れることで自然

辰広商事 シーフードミックス エビ・イカ【商品分析㉑】

本日の「日本経済新聞NIKKEIプラスワン」の「日経POSデータで読み解く 地域売上NO.1特集2020 1~12月」に『シーフードミックス エビ・イカ』が「冷凍シーフード ミックスカテゴリー」部門で売上NO.1になっていました。 この商品を私はよく買います。 何が良いかといいますと、パッケージデザインが高級感があり、写真の料理がとてもおいしそうに見えるからです。高級レトルトカレーのようなパッケージデザインです。 シーフードミックスと言えば、業務用のようなパッケージでシ

大森屋 『バリバリ職人』【商品分析⑳】

スーパーで目についたのが、『バリバリ職人』(30枚320円)という名前の味付けのりです。早速試してみました。 絶品です!! 従来の味付けのりと違って、厚みがあってウェーブ状でそのままバリバリ食べれるのです。韓国のりよりも分厚く、本当にバリバリです。お味は、普通の味付けのりより濃い感じです。 そのまま、おつまみやおやつとして食べることを想定されています。 食シーンの拡大ですね。 味付けのり=白いご飯 という領域から出たところがとても良いと思います。 ネットで調べる

ポッキー チョコミント【商品分析⑲】

スーパーでひときわさわやかなパッケージで目立っていたポッキーのチョコミント(2021年5月11日発売)を買ってみました。 バランスの良いさわやかな美味しさでした。また食べたくなるお味です。ポッキーとしても違和感なく、ずいぶん前からあったような感じです。 ポッキーは調べると1966年から発売しているそうです。次々と新アイテムや季節限定品を発売して進化を続けています。本当に凄いですね。 いろいろなアイテム展開をされていますが、ざっとまとめると、 ➀汎用品⇔高級品 ➁味バリ

『愛』こそが存在する最大の力。(アインシュタイン)【商品分析⑱】

緊急事態宣言下のゴールデンウイークの後半ですが、緊急事態宣言に入る前に、新しい本や雑誌を仕入れる暇がなかったので、暇に過ごしています。そこで、いつかは観ようと思ってお気に入りに入れていた動画を観て過ごしました。 ゆっくりじっくりと観てみると、おもしろいことに気が付きました。 一般の人が毎日4~5分アップしている飼い猫の日常の動画が、100万回も観られているのです。他にも沢山猫の動画があるのに何が違うのか、比較して見ました。 この大人気の動画は、さりとて奇をてらうことなく

ニコライバーグマンの有田焼花器【商品分析⑰】

ニコライバーグマンのインスタグラムを見ていて、一目ぼれしたのが、この花器でした。 ヨーロッパのどこかの国の陶器かと思いきや、有田焼でした。 パッと見た感じ有田焼とは思えないほど異国情緒な雰囲気を漂わせていました。 ネットショップやカードの説明によると、 「ニコライ・バーグマンは、以前より日本の伝統工芸の細部にまでこだわる職人技や、時間と手間を惜しまない制作とその歴史に、深い尊敬の念を抱いてきました。(略) 実際に有田焼の窯元を訪問して職人と語り合うなどの機会を経てき

クレラップとサランラップのパッケージ比較【商品分析⑯】

ラップを十分に比較検討して買ったことはなく、なんとなく雰囲気で選んでずっと使い続けていたのが、「クレラップ」です。 ところがスーパーで品切れだったので、しょうがなく「サランラップ」を買うことにしました。 そして、使ってみると私にとっては「サランラップ」のほうが使い勝手が良いことに気づきました。 しかも、「サランラップ」のほうがずいぶんとお安いのです。 では何故「クレラップ」を買い続けたかといいますと、それはパッケージデザインです。 私はラップの機能として、「さっと切

『サンタ・マリア・ノヴェッラ』の石鹸の凄いところ。【商品分析⑮】

以前ご紹介しました『サンタ・マリア・ノヴェッラ』の石鹸を、その後もいろいろなアイテムを試しております。 そして使い続けてみて、本当の凄さがだんだんわかってきました。 なんといっても、泡立ちが控えめですがさっとこするだけですぐにシャボン玉のような大粒な感じで泡立ち、すすぐとすっと消えてししまう点です。洗っている間の石鹸のぬる~とした感じも控えめですが、伸びが良いという感じ。洗ったあとはしっとり感が持続します。とてもやさしい感じの使い心地です。 香りも主張は控えめながらも、

NHK『世界はほしいモノにあふれている』ピエール・エルメ・パリ 日本代表登場【商品分析⑭】

 先ほどの『世界はほしいモノにあふれている』にリシャール・ルデュ (ピエール・エルメ・パリ 日本代表)が出演されていました。食材探しの様子についてでした。ピエール・エルメ氏もいつも世界中をまわって食材を探しているというお話を聞いたことがありますが、リシャール・ルデュ氏もあちこちに足を運んでおられるのですね。  芸術的なお菓子が紹介されていて、見ているだけでとても幸せな気分になりました。お菓子のお色目も、パッケージもとてもかわいく豊かな気持ちになります。  そして、お菓子作

『懐かしのサイレント映画を活弁と生演奏で楽しむ』を観てきました。【商品分析⑫】

初めて「サイレント映画」というものを観ました。これです。 去年の12月に、周防正幸監督の『カツベン!』を観てサイレント映画を知って、一度本物を観てみたいと思っていたので良い機会でした。 弁士は「大森くみこ」さん、ピアノ演奏は「天宮 遥」さんでした。 作品は、「月世界旅行」(1902年/フランス/12分)と「荒武者キートン」(1923年/アメリカ/68分)の2本。どちらも100年ぐらい前の作品です。それを今風にアレンジして弁士の大森さんが語るのですが、とても新鮮でおしゃれ