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ファーストリテーリングの1Q決算発表より【コラム】

本日の日本経済新聞にファーストリテーリングの記事がでていました。
「11日発表した2023年9〜11月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比27%増の1078億円だった。行動制限の緩和で主力の中国事業が回復。同期間としては過去最高益を更新した。」(24年1月11日 日本経済新聞WEB版から引用 ファーストリテイリング純利益、中国回復で最高に 23年9〜11月 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

素晴らしいです!

さまざまな方がファーストリテーリングについて書かれているので、今更何も言うことがないのですが、これほどまでに成長した要因は何かを私なりに今一度考えてみました。

以前、『経営者になるためのノート』という本を読んだのですが、中小企業診断士の私にとりましては、特に目新しい秘策というものは何も見つからなかった記憶があります。あたりまえのことが書かれているだけでした。


しかし、あたりまえの基本がどんなときでもきちんとできるのがユニクロの幹部の条件なんじゃないかと思うようになりました。たまたまうまくいくのではなく、常にうまくいくために基本をたたき込むというのが成功の秘訣なのだと思うに至ったのです。

今、ちょっと困っているデザイン会社さんを思い出しました。AIやIT技術を使った次世代のサービス事業を立ち上げようとしているので、コンセプト・世界観を斬新なデザインで表現して欲しいとオーダーしているのですが、奇をてらうばかりで核心をついてこられないのです。斬新と奇をてらうは全く違うもので、前者は本質を捉えているが今までにない新しいというものだと思っています。

ファーストリテーリングの経営というのは、常に本質を捉えて新しいことに挑戦しているところに凄さがあるのだと思います。それができるのは、幹部の方全員があたりまえの基本がきちんとできているからだと思いました。

コンサルとしては、ついつい何か目新しい言葉を使って存在感をアピールしようとしがちですが、基本を徹底して強い組織を作るようにアドバイスしたいものです。


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