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記念日

私の敬愛するWEST.が今日、デビュー10周年を迎えた。大安という吉日にめでたい記念日が重なるなんて、ファンとしては相当嬉しいことだ。心の底からの祝福の気持ちを彼らに贈りたい。おめでとう。

山あり谷あり、大変なことやつらいことの方がずっと多かったであろう10年間。それでも誰一人欠けることなく、7人でここまで駆け抜けてきた。これは誰にでもできることではないから、本当にすごいことだと思う。世間に自慢すべきことだとも思う。


私が彼らを応援するようになったのは、衣装代が500円(!?)と言われていた頃。デビューしてから1年ほど経っていたものの、今よりはるかに知名度が低い頃だった。

兄弟の学校の運動会を見に行ったら、一際明るい曲調の音楽が聞こえてくる。それが彼らのデビュー曲『ええじゃないか』だった。キャッチーな歌詞に、お祭り騒ぎのような明るいメロディー。この曲に合わせて踊っていた子供たちだけでなく、私まで元気をもらい、直感でこの曲を歌う人たちを応援しようと決意した。

正直なところ、彼らと出会うまでは顔がイケメンな男性アイドルばかりを好んでいた。もちろん曲もいいのだけれど、それよりも顔。イケメンかどうかが全て。いわゆる「面食い」だった。今もそれに変わりはないけれど、彼らと出会う前後でその性格は少し緩んだと思う。

でも彼らの存在は、彼らの顔や性格を知る前に曲を知った。私史上初めてのこと。顔が全てじゃないと知った瞬間。調べていくうちにメンバーみんなが好きになっていって、「箱推し」になった。

特に好きなメンバーは、以前見たことのある顔だったからという理由で決めた。面食いであんなにイケメンな顔に執着していたのに、すごい適当な理由で決めるなんて。そういう自分に自分で驚いた。自分自身が大人の階段を上ったのかもしれない。


私が人生で初めてライブに行ったのは、とあるアリーナツアーだった。年明け早々で寒さの厳しい横浜アリーナだったと記憶している。

グッズを買い、スタンド席に着席。照明が落とされた瞬間、黄色い声援が会場を包み込む。眩い光に照らされながらステージに現れた彼らは、底抜けに明るいエネルギーを纏っていた。様々な世界観のパフォーマンスを見たあの2時間で、そのエネルギーをたんまりともらった。「明日からも頑張ろう」と心の底から思えた17歳の冬だった。

あれから何年もの時が流れたけれど、時代とともにライブも進化し続けている。人気とともにチケット争奪戦も少しずつ熱を帯びるようになった。私は今年も見に行けそうなので、その瞬間を心待ちにしながら、日々を生きている。推しのいる生活は、なんて幸せなものなのだろう。


推しは推せるときに推せ。

確かにその通りではあるけれど、WEST.には永遠を願ってしまう。どうか1日でも長く7人で笑い合っていますように。1曲でも多く、彼ららしい曲と出会えますように。いちファンとして、そう願わずにはいられない。

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