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音響PAとデザイン

こんにちは!satocaです。
実は毎週日曜日、インターナショナルチャーチで音響PAをしております。
音楽はバリバリのテクノミュージックです。チャーチ=賛美歌と固定概念があるのか、日本人には音楽のギャップに驚きます。私自身、チャーチに誘われた際はイギリスで見たカンタベリー大聖堂を思い描いていたので、オープンでフレンドリーな様子にとても驚きました。クラブっぽいと言われることも多いですが、みんな親切で優しく、健全です(笑)

さて、音響PAと言うとDJと勘違いされることが多いのですが、私が実際にやっていることは、スピーカーのチューニングや音響機器の管理し、そして楽器1つ1つの音を加工・補正をする。そして、完璧なバランスでオーディエンスに聞かせる(サウンドミックス)...こんな感じです。

音響PAをやっている私ですが、本職はUIデザイナーです。
そんな私は「サウンドミックス(以下ミックス)とデザインはとても似ている」と感じています。

ミックスをする【前】に意識すること

今日の会場ではどのように音が響くか
・どのような年層が訪れるか
・演奏に使う楽器はどんな音
がするのか
演奏曲の特徴は何か
・演奏者の特徴や癖は何か


ざっくりですが上記のことを考え、手を動かします。
デザイン作業では市場調査やユーザー調査と同様だと、私は感じています。こうした事前準備は運営側(企業側)や観客(ユーザー)の期待に応えるために必要不可欠ですね。

さらに機材を触って実際にミックスする際に意識することもデザイン作業をする際に意識することと似ています。それはとてもシンプルです。

・何を伝えたいのか
・優先順位は何か

ミックスでは曲それぞれが持つ伝えたい雰囲気や音を届けるために、不要な音を削り、必要な音を聞こえやすくしてスピーカーから音を出します。
デザインでは伝えたい情報を正しく届けるために、何をメインにしてどのような配置・色を使うのかを考え制作します。

結果、私はミックスとデザインは考えるポイントやそれらを形にする過程が似ていると思っています。

さらにマニアックなことですと、楽器同士がそれぞれの音を打ち消し合わないように不要な音を削る作業(EQ)もデザインの作業に似ているな...と思ってます。ただ、音響とデザインの両分野をやっている人が周りにいないので、この感覚を誰かと共有したいのですが...難しいですね(笑)


最後に余談ですが、私の師匠であるサウンドエンジニアが事あるごとに「サウンドエンジニアじゃないの?デザイナーだって知らなかった!」とからかってくるので、いつかデザイン分野でも見返したいです。