見出し画像

ユーモアある30代おじさんのはなし

「OJI」というのが最近のホットワード。ホットワードなんて言葉あるのかな、と思って打った後に、検索すると、あったあった。ところで、最近のホットワードOJIについてですが、これが何を指しているのかっていうと、30歳から40歳くらいの男性のことです。

マッチングアプリを漁って、自分の足では出会うことができなかったであろう人に会いにいくのは、もはや趣味のようなものですが
最近出会った、OJIがいて。

おしゃれな雰囲気のプロフィール写真で、映像関係か何かのクリエイターって感じなのかな〜、雑誌のことをZINEっていう感じかな〜と思って2日くらいメッセージを交わして、先日はじめてその人と電話をしてみたのです。

たいてい、マッチングアプリ先で出会った人との会話は、お互いがどういう目的でアプリ使ってるの?とか今までどういう人に会って何したの?みたいな感じで「会ったときのミスマッチ感」をなくすために電話することが私は多いんですけど、なんとその人の話、2時間少しの時間で8割くらいおちょけてたんじゃないかな。

仕事以外の時間は何してるんですか?って聞いても、朝起きてから家を出るまでの一挙手一投足細かく伝えてくるし、仕事から帰ってきた後はカオマンガイを作った日のことを教えてくれる。え?もしかしてこの人、ずっとおちょけてるんかな、とお思いながら、私別にツッコミとかできないから、まぁ勝手に滑る分にはその人の力量次第でしょ、と会話がいい意味で軽く弾んでいく。

そんなおちょけ男性は、私の6つ年上で今年30歳になったらしい。まだまだ先のように思えて、きっとすぐ目の前に差し迫ってくる30代。なんだか私にとってはとても魅力的で、「どうでした?二桁目が3になるの、よかったですか?」って聞いたら、迷って迷って迷った後に、電話越しに「もうあんまり考えないようにしていますっ(☆)」が返って来た。(☆)って意味わからない表現だけど、おちょけ大魔神から発せられる言葉には、私からすると語尾に(☆)がついて聞こえるんです。

考えないようにしてるんだー、私からしたら魅力的な年齢なんですけどね、と伝えると、「その言葉あと30回くらい言ってね、それでお仕事頑張れます(☆)」返しが軽やかで楽しい人だ、と思いながら。
30代は私から見ると、一番色気がある、気がするのです。その色気は、自分の持っているものを自分の手の内で扱っている、その感じから出てると思う、多分。
わからない、わからないけど、20代の美しさはまだまだ承認されたり、何かに求められて創り出されているような気がしているし、お仕事に慣れるのに必死だろうし、周りについていくのに精一杯な時間帯で、
30代になって、エイジングを感じながら自分にあっていくものに馴染んでいって、背伸びしなくてもその人の魅力が浮き出てくるんじゃないかな。まだ、結婚していなければ、それは尚更なんじゃないかな、って勝手に思っている。

バーで働いていると、30代から40代の男性が飲みに来てお酒が深まれば深まるほど仕事の話を熱くしているというのは、本当によく見る光景で、見ていて気持ちがいい。

そんな30代への愛を語っていたら、おちょけ大魔神から「それはおじコンだね〜」と命名された。おじコンは、ロリコンみたいなものよ、とのことでおじを推している気持ちをどうやら理解してくれたらしい。「おじが最高だよ〜」「いいよー、おじ」とつらつら言っていたら、「俺、OJIのセンターになれるかな」って言ったもんだから、私のツボにはどハマりで。絶対、推すなー。

これがホットワード「OJI」の起源のお話なのですが、あまりにしょうもなくて、優しくて、笑いに耐えない時間だったから大切な備忘録に。


いただいたサポートは、私が私の言葉にしたものを「あっよかったんだな」と信じるきっかけにさせていただきます。