「鏡よ鏡、世の中で一番美しく素晴らしいのはどなた？」

継母はこの鏡が「あなたです」と言うことを喜びとして生きていました。ところが白雪姫が7歳になると鏡はこう言います。

「白雪姫のが美しい」

　この物語を聞いて「幸せの形」というのは、ほんとに人それぞれで継母のように人と比べて勝つことを幸せにする人もいれば、この物語には登場しませんが、幸せをわざわざ人と比べず幸せになれるような人がいるのも事実です。

　私には、同じ部活で仲の良かった部員がいました。

　私の目には、その子は一見いつも幸せそうに見えて明るく面白い存在でしたが、ある時その子が私にいろんな悩みを打ち明けた時がありました。その時、初めて「実はいつもネガティブで人間関係がしんどい」と感じていることを知りました。その子はその後部活をやめてしまいましたが、その相談の中で私はこんな言葉をかけてあげていました。

　私は自分が一番好きで、私が恋をする理由はその人が私を好きだから

　私はナルシストに賛成です。彼らは自分のものさしで幸せを作ることができるからです。

　どんな時も自分が一番好き、という人が増えて精神を病んでしまう人が0になることを願います。

おわり