佐藤尚の風景写真 note

▽47都道府県を車中泊旅で撮影 ▽フリーランス30年 ▽富士フイルムカメラ愛用10年 …

佐藤尚の風景写真 note

▽47都道府県を車中泊旅で撮影 ▽フリーランス30年 ▽富士フイルムカメラ愛用10年 ▽地元埼玉県で写真ワークショップ主宰10年 ▽写真集「47サトタビ」「japan」「こころの故郷‐魚沼の風景を撮る」 HP : http://www.satophoto.net/

最近の記事

写真展「nukumori」の総括

1月にナインギャラリーさんで写真展「nukumori」を開催しました。たくさんの方々からの応援に感謝いたします。ご来場いただいた皆様は、本当にありがとうございました! 終了から2か月が経ちました。総括して文字に残しておきます。 <写真展の準備> ・写真展を開催することを決めたのは昨年の春で、開催までには9か月の期間がありました。 ・コロナ禍で取り組んできた活動からの一区切りとして、「脱ぎ捨てる」写真展を企画しました。 ・写真展の開催日を1月に設定したのは、61歳の誕生日

    • コロナ禍4年間に温もりを感じながら瞬間を切り取った風景写真展「nukumori」

      佐藤尚写真展「nukumori」は、決めたテーマに基づいて写してきたものではなく、これまで撮影してきたものからテーマをつむぎ出しての発表です。 撮影や発表には様々なアプローチがあると思うのですが、2022年末の、あるフォトコンテストの表彰式で、写真家の今森光彦さんの言葉に触れて、「撮影したものを脱ぎ捨てるように発表する」という一つの発表スタイルがあることを知り感銘を受けました。そこで、コロナ禍の中での撮影に終止符を打とうと考え、まず、会場を決めて申し込んでから写真展に向けて前

      • 近所で写真撮影を楽しむ

        埼玉県さいたま市の「秋ヶ瀬」は、荒川の河川敷にある緑地です。たぶん、全国でも川の脇にどこにでもあるようなところです。運動場があったり、バーベキューができる原っぱがあったり、自然が残る雑木林があったり。 「秋ヶ瀬」は私が住んでいる戸田市からは、車で20分程度なので、車で30分程度の「見沼田んぼ」とともに、いつでも行ける場所です。撮影を楽しんでいます。 でも、地元の「秋ヶ瀬」も「見沼田んぼ」もシンボルとなる風景はありません。富士山があったり、琵琶湖があったり、カメラを向けられ

        • FUJIFILM X-T5 は好きになるカメラ

          「FUJIFILM X-T5 は今の佐藤さんにぴったりなカメラだよ!」と今年5月に急逝された風景写真家の萩原史郎さんが半年前に勧めてくれていたので、その時に直ぐ注文しておけばよかったよ。もっと早く買って使っていたかったよ。発売から3ヶ月過ぎて注文し、世界的な半導体不足からか注文から約3か月も待つことになるとは思ってなかったよなあ。発売から半年がたってようやく使いました。その間の撮影機会損失が痛い。 高画素によりこんなに高描写になっていたなんて驚きました!! ①細かな線が柔

        写真展「nukumori」の総括

          富士フイルム のデジタルカメラとの出合い

          富士フイルムには、APS-CサイズのXシリーズとラージフォーマットのGFXのカメラがあります。一般的なデジタル一眼カメラに搭載されているイメージセンサーはフルサイズと呼ばれているものですが、APS-Cサイズとはそれよりも小さいものであり、ラージフォーマットはそれよりも大きいものです。センサーのサイズは写真に重要な要素なんだろうか?おおざっぱにいうと、センサーのサイズによって写真の描写力に差が現れます。 10年以上前、当時はキヤノンのフルサイズのデジタルカメラを使っていました

          富士フイルム のデジタルカメラとの出合い

          写真好きさんは全国でつながっている

          地方で写真展や撮影会などのイベントをやると地元の写真好きさんが会場をいっぱいにして下さいます。だから、いつもありがとうー!!! と、イベントを首都圏ばかりでやるのではなく、地方の写真好きさんに会いに行こうと思い、昨年からミニ撮影会をスタートしました。日本全国行脚の旅は「47よんなな撮影会」と名前をつけました。参加料はワンコイン500円。敷居を低くして、たくさんの誰もが写真を楽しめる機会を作り出せるようにしました。 やってみると、おや不思議。日本各地にいる写真好きさんは、実は

          写真好きさんは全国でつながっている

          SNSとリアルで育まれた仲間意識

          ワークショップ「里ほっと」を始めた頃はFacebookが日本にやってきたばかりでした。みんなで利用してみると、もともと面識の無い人同士がお互いを知るうえで便利なツールでした。「里ほっと」でもFacebookのクローズドなグループページを運用し、ワークショップの外でも交流する手段となりました。SNSは、いつでもどこでも仲間をつないでくれて親近感を育んでくれます。 とはいっても、やっぱりネットはリアルの経験とは異なります。リアル独特の人と人とのコミュニケーションや触れ合いはネッ

          SNSとリアルで育まれた仲間意識

          風景の良さを伝える喜び

          見沼田んぼでのワークショップ「里ほっと」は埼玉県にこだわって活動をしています。始めたころは、私の居住地の戸田市の後谷公園とさいたま市の見沼田んぼでやっていました。しかし、数か月するとずっと見沼田んぼでやるようになっていきました。なぜ拠点を固定したのか。もともと見沼田んぼには長く通っていて魅力を知っていたので、仲間たちにもっと見てほしいと思ったからでした。 ワークショップでは、広い空の下を田んぼや畑の中を歩きながら写真を撮りました。みんなが、それぞれの視点で楽しそうに撮影され

          風景の良さを伝える喜び

          埼玉県見沼田んぼの写真撮影

          埼玉県のさいたま市と川口市にまたがる広大な緑地の総称が見沼田んぼです。見沼田んぼという固有の田んぼはありません。芝川や東西の見沼代用水、田んぼや畑、雑木林、公園、寺社などがあちらこちらに点在しています。 見沼田んぼにはシンボルとなるような風景があるわけではありません。また、すごい自然現象によく出合える撮影ポイントがあるわけでもありません。なので、どこを訪ねていいか何を撮っていいか最初はわからないでしょう。 でも、撮影が難しいおかげで、自分の感覚で被写体を探す力がつきます。

          埼玉県見沼田んぼの写真撮影

          人が集まれる場所

          見沼田んぼでのワークショップ「里ほっと」は、地域の仲間づくり、近所の友達づくり、そんな位置づけで約10年前に立ち上げました。 「当日自由参加無料です。一緒に写真を撮りませんか」。第1回目のワークショップには4人がやってきてくれました。どこの誰だかわからない私の呼びかけに4人もです。昔から知っている男性、写真がうまそうな男性、とっつきづらそうな男性(笑)、写真初心者の女性。写真を撮りながら話をしてみると、みんないい人たちでした。 その後、回を重ねるごとに参加者が増えていきま

          人が集まれる場所

          仲間たちと写真を共に学ぶ

          見沼田んぼでのワークショップ「里ほっと」では、仲間たちと一緒に写真を撮ること、仲間たちが何を撮っているのかを感じられること、それらが大変な学びとなっています。 ある時、水たまりに浮いた油のようなものを撮っている人がいました。 ある時、藪の中を覗き込んで落ちている椿の花を撮っている人がいました。 すごく楽しそうでした。 10年ほど前、その当時の私はきれいなものをきれいに撮る事しかしていませんでした。“職業写真家”として汚いものは広告媒体に不向きなので撮る必要はないものと考え

          仲間たちと写真を共に学ぶ

          やっぱり、写真は楽しく

          地元、埼玉県の見沼田んぼでワークショップ「里ほっと」を続けています。 もう10年以上になります。東日本大震災がきっかけで、「里ほっと」の集まりを作りました。 第1回目のワークショップは、 10年前、2012年3月4日(日) 。 最初の参加者は4名でした。少しずつ増えていき、多い時には50名を超えることもあり、最近では30~40名くらいの参加者さんたちとワイワイ楽しくやっています。 ワークショップはカメラを持って1時間半ほど歩きながら撮影をします。見沼田んぼという田んぼはな

          やっぱり、写真は楽しく