バルセロナ 連勝⇨連敗 出口はどこに?
こんにちは。
先月、11月27日にバルセロの記事を書きました。
クラシコ敗退からの悪い流れをどう変えれているか、
CLポルト戦、リーガアトレティコ戦、ジローナ戦、と大一番が続き、
CLアントワープ戦、リーガバレンシア戦と、勝ち切りたい試合も続きます。
さて、どうなったか。
もう結果はご存じの方が多いと思うので、まとめます。
①CL バルセロナ vs ポルト 2−1 勝利
②リーガ バルセロナ vs アトレティコ 1−0 勝利
③リーガ バルセロナ vs ジローナ 2−4 敗北
④CL バルセロナ vs アントワープ 2−3 敗北
⑤リーガ バルセロナ vs バレンシア 1−1 引き分け
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上記、結果の通り、2勝2敗1分。
少しずつ振り返ります。
負けは許されない、CLのポルト戦。
デヨング・ギュンドアン・ペドリの中盤3人衆が揃い踏み、
左SBに、カンセロを起用し、右SBに、クンデ。
現段階でのベストメンバーで、言い訳はできない形です。
が、前半にポルトに先制される悪い流れ。
これをひっくり返してくれたのは、「カンセロ」です。
先制された直後に、個人技で同点弾。
さらには、左サイドを連携で崩し、フェリックスに折り返し、
フェリックスが逆転弾。
レンタルのダブルジョアンが、結果を出し、見事勝利。
カンセロの凄さを体感した、試合でした。
これで、CL16ラウンド突破決定。
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続いてのアトレティコ戦も負けられません。
3位と4位で負けたら順位が逆転される大一番。
この試合も、前節のポルト戦と同じメンバー。
この試合のキーマンは「フェリっクス」でした。
試合前から、レンタル元のアトレティコを挑発するような発言を繰り返す、ヤンチャなメンタルは、この日にいい形で試合に還元。
決勝ゴールになる、値千金弾を前半に決め、試合を形づけました。
その後のゴールパフォーマンスは、そりゃアトレティコに怒られるなという形でしたが、ご愛嬌。
失点もせず、0で守り抜き、クンデの右SB、アラウホのCBの強みが出ました。
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調子を取り戻してきたバルサ、1位と2位を行ったり来たりのジローナとの大一番。
ここで負けると、リーガの優勝からは遠のくはずです。
シャビはメンバーを変えず、そのままで行きました。
が、ジローナの見事なパスワークに、翻弄され、前半12分に失点。
そこを、レバンドフスキの見事なゴールで試合をイーブンに。
前半の終わり40分に、ジローナの見事なゴール。
バルセロの守備の脆さが露呈しました。
後半もジローナペースで、35分に失点で、3−1。
厳しいかと思われましたが、守勢に回ったジローなをバルサが攻め込み、
ギュンドアンが見事なゴールで、3−2に。
そして後半ロスタイム、ヤマルの見事なクロスが上がり、レバンドフスキへ。
ゴール前でフリー、同点かと思われましたが、枠を外してしまいました。
そのショックを引き継いだかのように、逆にカウンターを決められ、4−2。
内容も結果も圧倒されるという、ショッキングな結果でした。
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CLアントワープ戦。
ベスト16入りが決まり、メンバーを落としての試合。
メンバーをがらっと変え、ロメウ・セルジロベルトが久しぶりの復帰、
右SBのフォルトがトップチームデビュー。
デヨングやアラウホメンバー外。
試合は最悪の入りで、GKペーニャのパスがずれ、ロメウがリカバリーできず、自陣ゴール前で相手に奪われ、前半2分で失点。
悪い入りのまま、試合は続きますが、ヤマルの個人技から、フェランにスルーパス。見事押し込み、1−1に戻します。
後半11分に、ロメウのミスから、失点。ここでロメウ交代。1−2。
休ませるはずの、ペドリ、ギュンドアン、カンセロを投入。
が、試合の流れはなかなか変えられず。
ロスタイム、救世主、ギウが、FKを見事なヘッドで同点ゴール。2−2。
なんとか分けたかと思ったら、守備の緩みで、後半48分再度逆転弾。2−3。
ここでホイッスル。
最下位のアントワープにまさかの敗北。
運良く、首位通過は死守できましたが、シャビ監督の采配に疑問符が大きくつきました。
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今朝行われた、バレンシア戦。
2連敗の最悪な流れを変えたい、正念場の一試合。
バルデの左SB、カンセロの右SB以外は、ポルト戦などとほぼ変わりません。
試合は、バルサの試合内容はとても良い感じで入ります。
たくさんチャンスを作りますが、レバンドフスキ、ハフィーニャが外し続けます。
後半、デヨングとハフィーニャのワンツーから、ハフィーニャの折り返しをフェリックスが決め、先制点。
悪い流れを断ち切れたかとおもいました。
が、気の緩みでしょう。
バルサゴール前にふわーんと上がったルーズボールに反応が遅れ、バレンシアにボールを持たれます。
そこをギジャモンがするすると持ち上がり、見事なゴラッソ。
シュートも素晴らしかったですが、バルサの守備の緩さが目立ちました。
バルサは、ヤマル、フェランを投入しますが、ことごとく外し、そのままホイッスル。
1−1で試合が終わり、バルサは、勝ち点2を逃す形となりました。
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5戦で、2勝2敗1分。
とっても悪い結果です。
シャビの退任論まで白熱してきましたが、何が悪いのでしょうか。
少し、考察してみます。
①守備のソリッドのなさ
昨年は、ウノゼロ1−0も多く、守備の強固さがバルサの魅力で、リーガを制した理由でした。
5つ挙げるとしたら、
1 GKテアシュテーゲンの神セーブ
2 クンデの右SB
3 バルデの成長(アルバの見えない貢献)
4 ブスケツデヨングのピポーテの完璧な補完性
5 左WG ガビの運動量とボール保持の貢献
この5つでしょう。
特に大きかったのは、ブスケツの存在だったのかもしれません。
近年、年齢とともに運動量やスピードの低下がみられましたが、デヨングとダブルピポーテになると、持ち味をグッといかせ、ハイプレスでのポジショニングなど、ブスケツ本来の良さが大きく目立ちました。
これはともにピッチにたったシャビが監督なった一つの良さでしょう。
左SBのバルデの成長も、アルバの守備能力の低さが課題のバルサに解決策を提示してくれ、高いアスリート能力は守備の強度に貢献しました。
右SBコンバートのクンデも、守備面での強度への貢献はすごく、バルデが上がった際に、3CBにもなれる形で、ハイラインのバルサに安心感を加えました。
また、GKのテアも神セーブが多く、怪我で離脱中にこれだけ失点しているのは、今季の低迷の一つの理由でしょう。
最後に、ガビの離脱。
今まで左WGは、攻撃重視だったものを、ガビを起用することにより、中盤と前線の間のコネクト役になり、さらに左SBのバルデが攻め上がった穴も埋めてくれ、
バルサにとってなくてはならないピースでした。
得点への貢献は物足りないこともありましたが、全体で見ると、キーマンでした。
では、今季は、
1 GKテアシュテーゲンの離脱
2 カンセロの右SB、クンデのCB
3 バルデの低迷
4 ブスケツの移籍、デヨングの怪我
5 ガビの長期離脱
上記5つがみごとになくなり、守備が良くなる理由がありません。
逆に、今季は、より得点を決めて勝つ方にシャビはシフトしたのでしょう。
だからこそ、失点が増えるチームに退化しました。
②決定力のなさ
バルサは5大リーグで最もビッグチャンスを逃しているらしいです。
64回のチャンス、そのうちの44回逃し、チャンスをものにした31%で5大リーグで76番目らしいです。
一番外しているのは、レバンドフスキでしょう。
彼の今季の低調ぶりは、昨季を知っているクレからすると、本当にがっかりです。
ハフィーニャもバレンシア戦1:1を外し、ここ3ヶ月近く決めてないそうです。
フェランもフェリックスも目立ったゴールのみで、微妙です。
そして、中盤の選手がシュートを打たないのも気になります。
ペドリ、ギュンドアン、デヨングは打つのが少なく、技術が勿体無いなと思います。
レバンドフスキと心中するつもりなような起用です。
ヤマルも16歳、期待しすぎてはいけないですが、もう少し怪物級の活躍をすると思いましたが、まだまだですね。
Bチームのギウは出たら決める素晴らしい決定力で、彼に期待するのがいいのでしょうか。
1月からは、ロケがチームに加わるということで、彼が救世主になれるかどうか。
若手に期待しすぎは本当に良くないかと思いますが。
今の選手では、レバンドフスキは劣化が進み、ハフィーニャは最後のクオリティがずっと低く、フェランとフェリックスはムラが多く、ヤマルはまだまだ成長期。
中盤の選手はチャンスを作ってくれているので、彼らを責められないでしょう。
唯一、守備面での緩さが、3人には高くあり、彼らの起用は失点込みになることは折り込まないといけません。
ガビがいれば守備強度を高めてくれる最高のメンバーですが、彼は来季以降になります。
フェルミンは攻撃寄り、ロメウは絶不調、セルジはきつい、という中で、
どうすればいいのか。
解決策が見えない、難しい時期に来ました。
これ以上、勝ち点を落とすと、優勝はもちろん、CL圏内の4位以内も厳しくなります。
1位のジローナは本物で、このまま行ってもおかしくありません。
2位のマドリーは、ベリンガム次第ではありますが、早々勝ち点は落とさないでしょう。
4位のアトレティコはホームは圧倒的で、アウェー次第でもっと勝ち上がるでしょう。
ソシエダやビルバオなど強豪もまだまだわかりません。
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最後に出口。
①エースストライカーの交代
レバンドフスキは限定起用にし、
先発はフェランかフェリックスを9番に。もしくはロケが合流したら、彼を。
②クンデ右SB、カンセロ左SBに。
バルデは今季は厳しいでしょう。
守備面攻撃面、どちらも考え、この二人の起用をベースにするのがいいのではないでしょうか。
③フェルミンの積極起用。
彼のシュートへの意欲や思い切りは、ギュンドアンやペドリにはないものです。
いくらうまくても、勝てなきゃ、得点に絡まなきゃ無意味です。
どちらか調子が悪そうな二人を一人だけ早めに変え、フェルミンに長い時間プレーしてもらう形を作れたらいいのかなと思います。
出口を考えるとしたら、こんなところでしょうか。
今季の残りの試合は、全部勝利して、気持ちよく、来年を迎えたいなと思います。
がんばれ、バルサ!!!
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