#120 読書録 影響力の武器 コミットメントと一貫性について考える
こんにちは!今日は影響力の武器の読書メモを残しておきます。
この世には鈍器本という言葉が存在します。きっと定義などはヒトによってばらついているのでしょう。
鈍器本とは一歩間違うとヒトを殺めかねない凶器にもなりうる、分厚くて重い本。そんな言葉としてのイメージで問題ないかと思います。
今回読んだ影響力の武器。自分には内容の学びも外装もまさしく鈍器本。
読書メモとして残す範囲は第三章コミットメントと一貫性についてです。
なぜこの範囲を選んでいるかは、Tomogakuという勉強会マッチングサービスで2月25日に読書会があるのでそれに向けて再読したからです。
Tomogakuという自分がよく使っているサービスはこちら
言わずと知れた影響力の武器のリンクはこちら
ということでここからは本の中身についてお話してきます。
この本の構成の好きなところ
この本の構成が好きです。理由は、章の終わりに設問があるからです。
設問のタイプは2つ。
1、内容の理解を問う問題
2、クリティカルシンキングとして、基礎的な理解を踏まえてあなただったらこのケースについてどう対応しますか?という問題が設定されている。
普通のビジネス書であれば、結構一般的な知識で答えられてしまうような設問レベルですが、クリティカルシンキング問題は普通にムズイです。
この設問の前にこの章のまとめがあるのですが、それをさらりと読んでも内容の理解を問う問題に対しても何となく具体例が不足するし、もちろんクリティカルシンキングに対しては太刀打ちできない印象。
よく、本を読む前に問いを立てて読むと、自分の問題意識の答えを学ぶ吸収率が上がるっていうのをどこかで読んだことがあります。
その文脈において、仮に自分で読む前に問いが立たなくとも、ありがたいことにお題として問いを提示してくれているので、クイズ的にでも答えるつもりで読み始める事ができるのです。
繰り返しになりますが、クリティカル問題を自分の言葉で回答しようとすると、必然的に本を行きつ戻りつします。
そして理解が深まります。自分が好きになる仕組みの力です。
気になったフレーズたち
一貫性を貫く事により、考え続ける苦難を避ける道を与えてくれる
昔も今も(これからはもっと加速するかもしれない)様々な情報にあふれていて、位置から自分の頭でこれってなんでこうなっているんだっけ?と問いを立てていたら全く進めないという状況にいつも置かれています。
ありのままを飲み込んで進んで行く。レベルは違えど多くの人はこの暗黙のルールにシテがって生きているのかなと自分は思っています。
その自分の頭で考えなくてもよい、ってことを助長するのが一貫性を貫く事なのです。
すでに、意思決定した。だからそれに関することについては、言葉は強いが思考停止をさせて楽に進もうとする事。これが一貫性をついつい貫いてしまうメカニズムというか前提になっているという事が理解できた。
さらに、理路整然と考えた結果、あれ?自分が考えた(コミットした結果)ものと違う答えがわかったとなると、困るので、考えるのをやめてしまう。という事も駆動するとあり、なんとなく自分に都合のいい情報を集めて納得してしまう。これもあるあるだなと思いました。
人の本当の感情や信念は言葉からではなく行動から変わる
行動を起こすことにより、自分の感情や信念が形成(上書き)されるという事が、中国に捕虜として捉えられたアメリカ人のケースを基に書かれています。行動というコミットメントが自己イメージに影響を与える条件が示されています。
ー行動を含むこと
アメリカ人の捕虜のケースでは中国に好意的な事を書かせる。拒否したらその答えだけを移すでも可(小さな譲歩)として、行動を生み出させ、思考を縛り付ける。もっとも強烈なことは書かせること。
目標を書かせることにより、自分のモノにさせたり、良いイメージでいうと未来日記もこの類になるのかもと思いました。
ー公衆の目にさらすこと
上記の書かれた目標がさらに効果を発揮するときが、公衆の目にさらすこと。まさしくコミットメントですね。
MBOなんてのもこれに近いかなと。自分の行動目標を書いて、上司にコミットメントして進める。
でも、意外に効果が薄いんだよなーという体感値から考えると、その目標設定のあいまいな表現や公衆の目にさらすって所が弱いのかな?とよい問いが立てられる気がしました。
ー努力を要する事
メチャクチャマッチョなパワハラの上司に育てられて、結果が出ると努力の寄与度がどの程度か?冷静な分析はなくマッチョな努力をするという一貫性が駆動すると書かれていました。
今でこそ外部環境が変わって職場環境が変わってきたが、確かに一貫性の魔力がかかっていたな、、、と思い出されました。
ー自分の意志で選ぶこと
人は外部から強い圧力を受けずにある選択をすると、その行為の責任は自分にある事を認めるようになる。
と書かれており、その続きで子育ての事も書かれていました。
インセンティブで動かしても、それは強い圧力になっている。子供を動かしたいわけではないが、構造というかコミットメントと一貫性の力のメカニズムを知る事は大事かなと。
逆に子供と話をしてみようと思いました。
まとめ
この本、人生において大事な学びがたくさんあります。
特に、自分が誰かを動かそうという事よりも、防御力を高める為に、こういう影響力の武器を使ってくる人がいるよ!!と知っている事が大事である。と恩師にならったことを思い出しました。
久々に読んだメカニズムを理解したので、そういえばよく自分も自分自身をコントロールする為にコミットメントを仕組化していたなと思い出しました笑 コミットメントして、公衆の目に触れさせ(コミュニティーにさらして)、インセンティブは小さくして(ほぼない)半自動的に変われるように学び、日々変わり続けることをルーチン化していきたいと思います。
だれかの参考になれば幸いです。
ではでは
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