見出し画像

右利きと左利き

 先日子育て中の女性と利き手の話になりました。その女性は左利きだったのが、右利きに矯正されて今では両方使えるようです。ただし、お箸は右、ボールを投げるときは左、というように動作ごとに利き手が異なっているそうです。その経験から、左利きを矯正することが本当にいい事なのかと疑問を持っているとのことでした。

 左利きを右利きに矯正する理由として、左利き用のグッズが世の中に少ないため右利きに矯正すると効率が良いとの背景をよく耳にします。また野球などではサウスポー投手が有利なため、右利きを左投げに矯正する訓練も行われていると聞きました。いろいろと理由があるところを考えると正解は無いように思えます。それぞれメリット・デメリットがあるのでしょう。
 我が家は全員右利きなのでこの話題を盛り上げることに全く貢献できない家族です。左利きとは縁のない生活をしてきました。左利きで苦労されている方々からみれば単にラッキーだったと思います。

 今後日本も多様性の存在をあたりまえに認めるようになると、左利きの矯正もなくなることでしょう。利き手の問題も、性別や年齢ギャップの問題と同じで、誰でも快適に生きていけるために取り組むべき社会課題と言えるかもしれません。こう考えると人間は本当に多様にできていて、決めつけや偏見がむしろ不自然な行為なんだとつくづく思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?