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パーコレーターで、珈琲を飲んだ日。

昨年(2020年)は、今までの人生の中でいちばん「自宅でコーヒーを淹れた一年」だった。今までならばインスタントコーヒーで済ませていたところを、家での時間にゆとりがあることを幸いにと、コーヒーを淹れて飲んでいた。

私は個人的に「ちょっと工夫をする」ことが、好きな性格である。料理をしていても少しだけ具材を変えてみたり、たまたま目にとまった調味料を入れてみたりする。そして「こんな風になるのか。よし次はこうしてみよう」と次回の課題を探るのが楽しいのだ。

そんな時、あるきっかけがあって「パーコレーター」を手に入れることができた。「パーコレーター? ああ、アウトドアで使うあれですね?」と、アウトドアが好きな人はピンときたかもしれないが、多くの方は「?」という道具かと思う。

コーヒーを淹れる時間を、たのしんでみる。

とりあえず、手に入れたものは使ってみたくなる。さっそくパーコレーター用の豆を買いに行き、わくわくしながらコーヒーを淹れた。コーヒー豆の量、お湯を沸かす時間、抽出のタイミングなどなど、毎回少しずつ工夫をしながら「コーヒーを淹れる時間」を楽しんでいた。

【参考】パーコレーターを使っている時の記事はこちら

豆をもとめて、近所を歩く

いまさらながら、パーコレーターで「コーヒー」のおもしろさを再確認した私は「コーヒー豆」をいろいろと試してみたくなってきた。

今までは、適当に「本日のおすすめ」を買っていたのだが、もう少し豆選びに意識を向けてみようと考えたのだった。そこで近所で、自家焙煎の豆を販売している店を探してみることにした。

すると、今までは気がつかなかった(探そうとしていなかった)のだが、近所に歩いていける範囲のところにも、自家焙煎の豆を販売している店を見つけることができた。いつも車で通り過ぎる道をひとつ裏手に入ると、個性的で雰囲気のよい店がある。ああ、ここにこんな店が! とわくわくしながら店内に足を踏み入れる瞬間は、あたらしい世界が広がっていく時に似た気配がある。

そこで店員さんに好みを伝えながら、おすすめしてもらえる豆を少しずつ買った。「この店はいつからやっているのですか?」といった、ちょっとした雑談から話が広がったりするのも楽しかった。そんな土産話をしながら、その日に買ってきた豆でコーヒーを淹れて飲むのは、ちょっとした自分へのご褒美だった。

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人生は続くし、コーヒーは飲み続けていく

私のレベルでは、まだコーヒー豆の違いによる明確な差を把握することはできていない。うん、確かにこれは香りがいい、というような漠然とした感想しかわからない。

それでも、少しずつ「この豆は好みだ。また買いたい」と思えるような品種にも出会うことができた。できるだけ多くの品種を試してみたいので、同じものをリピートしないようにしているけれど、あと10年もすれば「このような気候の時は、この豆がいいよね」とコーヒー通を気取れるようになれるかもしれない。もしそのくらいの経験を積むことができたのなら、鼻高々で周囲の人に蘊蓄を語っていやがられる爺さんに、なろうと思う。

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