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いい夫婦の日ですと?

11月22日は「いい夫婦の日」とされている。

夫婦はもともと他人同士である。
親子、きょうだい、祖父母などは血縁関係にあるが、夫婦は他人。

私は夫と知り合ってから30年が経つ。

30年だ。

すごい。

すごい、と思うでしょ。
でもね、これがまだ。
まだまだ。

知らないことが出てくる。

びっくりだけど。
元々他人だから。

8年付き合って結婚する時には
「8年か。ついに結婚か」
という気持ちだったわけです。
散々付き合って結婚するんだなあって。

ちがいました全然。

独身時代のお付き合いなんてお財布別ですしね、住処も別ですしね。戸籍も別ですしね。
お遊びですよね。楽しいお遊び。ああ、楽しかったなあ・・・(遠い目)

この8年のお付き合いはなんだったんだ?!と唖然とするぐらい、家庭には知らない一人の男がいましたね。

え、この人だれだっけ!?!?

ってぐらい。

男女交際と結婚(家庭運営)って同類にまとめられがちですが、圧倒的に別物なんですよね。別っていうか、ベクトルが真逆。

交際「私たち、僕たち、いいとこ見せあおうね~♪」←恋愛ドラマの雰囲気

結婚「悪いところや足りないところをさらけ出して補いあうしかない━━」
↑ザ・ノンフィクションの雰囲気


男女交際の期間が長ければ長いほど、結婚後の互いの違いに驚くのかも。
外面がいい人の方が、家庭に入るとアレだってことあるでしょう。
昔は定番だった、出会ってすぐ結婚のお見合いシステムのほうが意外とよかったりして。

夫婦二人でもすり合わせには苦労しますが、子育てプロジェクトがそこに加わるともう地獄。互いに素が出まくってしまいます。
そして、こう思います。


『あああああ、この男が憎い!!!』


ごめんね~ 夫ちゃん。昔の話だよ、昔のは、な、し、♡
自分で選んだ結婚相手、自分も決断に加わった出産。
わかってる、それはわかってるし、当然DVとかモラハラとかもないのよ。
普通の夫で普通の父親よ。
でも、でもでもあまりにも転勤生活の育児が大変で、そんな苦行に巻き込んできた割りに仕事ばっかりしてる夫ちゃんに


『あああああ、この男が憎い!!!』


って、思っちゃうんですよね~


『あああああ、この男が憎い!!!』

って、思ったことない既婚者の方います?
いたら手ぇ上げて~

・・・

ほらいない。一人もいないよ。ねー。


ある時ね、こっぴどいケンカをしたんですよ。夫と。子どもが小さい頃ね。
ケンカっていうか、私が機嫌をそこねたんですよね。

そしたら夫ちゃん。

盛大に、バラの花束買って帰ってきたんですよね。
それで私は、

「ありがとう♡ 私たちって、いい夫婦だね♪」

って、


なるかーい!
ならないの!!

なりません。どうなるかっていうと。

「いったいいくらしたんだよこのバラの花。このバラどこに活けるんだよ。こんな大きな花束飾る花瓶なんてこのうちのどこにあるんだよ。子どもがひっくり返したらどうすんのよ。毎日水替えたり、枯れた花がらの手入れするの誰だよ、私だよ。日々の仕事が増えたよ。あんたの財布は私の財布だよ。結局自分のお金で花買ってきて自分で手間かけてるようなもんじゃん! だったらそのお金でマッサージ行きたいよー。外食したいよー。えーん」

てなってしまうんですね。
夫の心妻知らず、妻の心夫知らず。

でもね、それでも、心から大喜びはできなかったけど、ありがたく受け取りましたよ。だってそりゃねえ。でもちがうんだよなあ感は否めず。。。

いい夫婦の日って、あの日もらったバラの花束みたいな感じがするんです。
2月2日で「夫婦の日」ならいざ知らず、「いい夫婦」って何?って。
揚げ足取りみたいなこといいますが、悪い夫婦だっていいじゃないかって。
だって夫婦って大変だから。いい夫婦であり続けることなんてできないよ。


まあ、そんなこんなで30年が経ちました。

怒涛の子育て時代も終焉に近づき、夫婦二人の時間も再び増えてきました。

そうすると

あら不思議。
なんとなく気分は恋人時代にもどってくるんですねえ。


『あああああ、この男が憎い!!!』


が登場するのも年に1回ぐらいに減りました。……いや2回? 3回か?

すべては『余裕』のなせるわざ。
お金の余裕、時間の余裕、体力の余裕、心の余裕。

余裕様ーーーーーー!!!

とひれ伏して神棚に飾りたいです。余裕を。


色々こわいこと書いちゃったけど夫婦もやってみれば楽しいこといっぱいあるからぜひ結婚してみてね~ おすすめだよー♡


おしまいです✦

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