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ザ・チョイス 複雑さに惑わされるな!

 ザ・ゴールを読んだ事がある人は良く聞きますが、ザ・チョイスを読んだ事がある人は少ないのではないでしょうか?というのも、この本、他のゴールドラットシリーズと比べて、直接的なソリューションではない、また少々難解なので、読んだ後のなるほど感は明らかに少ないです。なのでamazonの書評を見ると明らかに他のシリーズより評価が低いのですが、TOCシリーズで一番オススメしたいのはこのザ・チョイスです。

 自分は最初にクリティカルチェーンから入り、一気にTOCにハマりました。なので、TOCの強力なソリューションをどうやって導き出したのか、自分にできなくとも、ゴールドラット博士がどのようにソリューションを考え方には興味を持っていて、本書ザ・チョイスではそんな考え方に触れる事ができます。また、もう一つ参考になったのはWin-Winについての記載です。このWin-Winって世界的名著である7つの習慣の一つにも上げられており、ビジネスに携わっていると1度は聞いたことがあるんじゃないかと思います。ただ良く聞きますが、Win-Winの説明はあっても、実際に利用される場面に遭遇する事って殆ど無いですよね?ザ・チョイスではどのように思考してWin-Winのソリューションを導き出すのか、そんな話も書かれていて初めて腑に落ちた事を覚えています。しかも個人間ではなく、会社間のWin-Winです。スケールは凄いですが、ここまで来ると本当に使いこなすってこういうことだなと思いました。

 他にも「人はもともと善良である」「ものごとはそもそもシンプルである」という信念をもとに、数々のソリューションを導き出す博士の考え方に触れられ、自分を一つ上のレベルに持ち上げてくれるような、そんな本です。


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