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『サタデー内装フィーバー』 vo,6 ナルコレプシーは大切な人の夢をみる

えっ、何このブログ?

と思った人もいるだろう。

何せ、2年ぶりのブログ更新だ。そう言えば自称内装小説などと嘯いていたものだ。

ともあれ、なんであれこのペースでの更新で許されるのは『HUNTER×HUNTER』か或いは、寿命が2千年位ある木々の世界だけだ。さしずめ樹界といったら語呂がいいか。

まずは、ここから言い訳フィーバーと洒落込もうか。
こう言うのは『言わぬが華』とも思うが、
何かにつけて言い訳をするのは、俺の性なのだ。
仕方無いし、他にネタも無いし。。。

タイトルバレの通り、俺の身体と精神は以前から
『ナルコレプシー』
という病に蝕まれていた。

この『ナルコレプシー』とは、さほど珍しい病気でも無く、日本人の何人に1人だかのペースで患っているらしい。
この病気の詳しい事は割愛するが、
俺に顕著に出ていた症状は主に『不眠』『金縛り』そして『肥満』だ。

なんだ、何て事ないじゃん

と思うだろうが、まあなってみると中々にしんどいものだ。

まずは『不眠』。
これは俺の認識では『寝れない』と言う事では無い。人間は起き続けていたら放っておいてもいつかは寝る。
『不眠』というのは眠りをコントロール出来ない事を指す言葉だと、この病気になって改めて実感した。

例えば、22時に寝て、6時に起きる。

等と言うコントロールが効かなくなるのだ。
夜間の睡眠がコントロール出来ないと当然、昼間の行動にも支障が出てしまう。というか、夜寝れなかった分、昼間に眠気がくるのである。当然の事である。不便なのはこれなのだ。

次に『金縛り』
これがキツい。
何とか『不眠』と言うハードルを乗り越えた先に待っているのは『金縛り』だ。

勘違いしないで欲しいのだが、ここで言う『金縛り』は霊的なオカルト的な金縛りでは無く、医療用語での『金縛り』だ。
まあ、そもそも金縛りに霊的もクソも無く、歴とした症状なのだが、その本質は『目を開けて見る夢』なので、何でもありだ。
知らない奴が家に入ってくるわ、10年前に失踪した妹(猫だけどね。。。)がいるわ、元カノが隣で寝てるわ、マジなんでもありか!と思う。

『金縛り』は誰もが体験した事があるだろうし、
極たまにしか体験しない人には、霊的、神秘的且つ運命的な受け取り方をするのも仕方無いと思うが、
俺の場合はほぼ毎日だったので、

『ほら、きたよー。』

程度にしか感じ無かったのもやむを得ない事だ。

日本人には神秘的な『オーロラ』なんかも、
地元の人にしてみたら
『今日出てんな』
程度にしか感じないのと同じ事だ。(たぶん)

そんな訳で、折角寝れたのに金縛りときたもんだ。
これは知らない人が多いと思うが、金縛りタイムの間はココロが素直で無防備で臆病になる。
人生の経験で培ってきた強さが全く無くなる。

これはあくまで持論だが、肉体や理性を纏わずにココロが直に外界に触れる為だろうと思う。
だから、普段なら何も感じない事が恐怖に感じるのだ。

ドラクエの終盤でLV1になって装備も呪文も何も無い状況で旅をする様なものだ。(たぶん)

そうして恐怖から逃れようと、目覚めを目指す訳だ。
ちょっと前まではあんなに寝たがっていたのに、今度は直ぐにでも起きたいのだ。
非常にややこしい話だ。

そして目を覚ますと、恐怖の残像だけが残り、今度は眠る事への恐怖が生まれる訳だ。
しかし、人間はいつか必ず寝る。
そして眠ると『金縛り』になると言う、恐ろしいループの完成だ。

俺はこれを
『うずまきナルコ』
と名付けているが、そんな事は往年の少年ジャンプファンでも無ければどうでも良い事なのだ。

そして『肥満』だ。

実は、彼此半年程は全く仕事をしていない。
と言うか出来ていない。
もっと正確にいうと、3年ほど前から徐々に切れかけていた鎖が半年前にいよいよプツリと切れた事がキッカケだ。

仕事を愛し
仕事に愛され
仲間を愛し
仲間に愛され
女性を愛し
女性に愛されない

この俺がだ。
最後のオチいるか?と思うが、ともかくそう言う事だ。

この場を借りて、本当に沢山の人達に迷惑を掛けてしまった事をお詫びさせて頂きたい。
本当にごめんなさい。

話しを戻すと、元より肥りやすい生活をしていた俺が働けない身体になった事で、肥満が加速した。

『暇人』が『肥満児』へと超進化したのだ。
いや、超退化だろうか。

実は『ナルコレプシー』は肥満との関係が深いんだそうだ。
『ナルコレプシー』は肥満を悪化させ、
肥満は『ナルコレプシー』を悪化させる。
こうやって、『ナルコレプシー』と肥満が手を繋いで、輪になって延々と踊るのだ。

俺はこれを
『フォークダンスDEナルコ坂』
と名付けているが、そんな事は往年のボキャブラ天国ファンで、ボキャ天世代でも無ければどうでも良い事なのだ。

手前味噌ながら、良く色々思い付くもんだと、自嘲してしまうが、中々に的射てるもんだ。

コピーライターの仕事があるなら是非ご紹介頂きたい。

というわけで、『ナルコレプシー』の症状としては他にもあるのだが、俺にとって重要な症状だけをここに挙げさせて頂いたので、その辺は誤解なき様に思って頂ければ幸いと思う。
この病気の症状(どの病気でもそうだけど)の中でも致命な症状は、人それぞれで、仕事内容や職場状況によっても変わると思う。

逆に俺にとっての欠陥は病気だけでは無い。
全てを病気のせいにしてしまえば楽な事だが、
それは余りに傲慢な事だ。
元々欠陥人間の俺の欠陥に新たに加わった仲間が『ナルコレプシー』というだけだ。

俺には欠陥を受け入れていく他無いが、その分、いやそれ以上の徳を積んでいくつもりだ。

その徳を積むって話しで、今し方起こったエピソードがある。
これを執筆していた新幹線のトイレ内で、何と1万円札を拾ったのだ。
俺はそれをそっとポッケに仕舞った。。。
と、言いたいところだが、もちろんちゃんと乗務員さんに届けた。

『持ち主が現れなかった場合はお客様のものになります。』
『えっ、あざーす。』
あっ、つい言ってしまった。
『ただ権利を主張されるのであれば一筆下さい。』
それ、先に言えや!!
『いや、それ程の事ではないので。。持ち主に渡る事を願ってます。。。』
何とも、微妙に格好の悪い事ではあるが、これも徳を積んだ事になるか。いや、当たり前か?

そしてもう一つ、俺は新幹線の指定席の3人席の通路側に座っていたのだが、名古屋で赤ちゃんを連れた夫婦が入ってきた。俺の隣の2席を購入していたみたいだ。
俺は自由席に移る覚悟で3席分を夫婦と赤ちゃんに譲ったのだ。なんともこりゃ、早くも2個目の徳を積めたもんだ。今度はホンモノだ!
幸いその隣の指定席が空いており、そちらへの移動も乗務員さんが許してくれた。(むしろ『ありがとうございます。』まで言って貰えた。)

これで、昨日フリー麻雀でボロクソに負けた分と、今朝起きるのが面倒臭くて、新幹線の乗車を2時間遅らせて失った徳を取り返せたぜ!

プラマイゼロだ!あーあ世知辛い!

そんなこんなで、半年振りの現場復帰を前にして、
覚悟を決める為に2年ぶりの更新と相成りった訳である。

2年かけて、失った財産と信用。
2年かけて、蓄えた借金と脂肪。

俺はこれから、これらを清算するために、向き合っていくんだ!戦っていくんだ!

俺はこの有り様に
『ナルコ・クロコップ』
という、往年の格闘技ファンでも無ければどうでもいい名を付け、
久々の『サタデー内装フィーバー』
vo,6を締めさせて頂きたい。

次回予告

きっと年内に、もう一度更新する!
期待するな!

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