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グルとすごせば・・・(1)

スピリチュアリティと実践 


写真は、今年3月のサダナンダ先生の来日時の様子です。

空港から福島のホテルへ直行して、まだ荷物もひろげきらないうちに、脈診ツアーのスタッフさんたちが、先生のお部屋にご挨拶にきたところです。

この中のふたりは、昨年インドでおこなわれたグルックラツアーにも参加して、ワゴリにも行っていたので、こんな距離でなければ聞けないスピリチュアルな話、特に、サダ先生のご尊父である、聖者マハラジの教えについての話を聞きたがっていました。

そのことをサダ先生にお伝えして、話の糸口になるような話題をふって水をむけましたが、先生は全く話にのってはくれず、逆に「彼女たちはセラピストかね?」と、聞きました。

「はい、全員がセラピストコースの卒業生です」と答えると、「それならばセラピストに役立つ話をしよう」と言って、曜日とドーシャの関係とか、施術に使う方角の話などをはじめました。写真は、みんな夢中でその話のメモをとっているところです。

「いや、あの、そう言うんじゃなくて…マハラジの教えを....」と思って、私はちょっと不満だったのですけれど、みんなは満足していたので、終わった後に食事へ移動するエレベーターの中で、「ありがとうございました。みんな喜んでいましたよ」と伝えました。

すると先生は答えていいました。「来た人には、何かあたえられるものがあれば、あげるのだ。お金が必要な人にはお金を。知識が欲しい人には知識を、励ましが欲しい人には励ましを。与えられるものがあれば、与えるのだ。マハラジがなさったように。」….って! つまり言葉じゃなくて、マハラジの教えを、やってみせてくれていたのか!!!

サラデシュムク流

これが、サラデシュムク流なのだと思いました。

サラデシュムクと言うよりも、これが、彼らのグルシッシャパランパラ(師匠から弟子へ受け継がれる伝統)なのでしょう。

サフラン色の衣を着ない聖者たち。

彼らの伝統では、どのグルたちも、だれも聖者の衣を着ていません。

サダ先生のご尊父のマハラジも、その師匠であるマリマハラジも、サヤジナットマハラジも… みんなドーティ姿の、普通の親父。

つまり、殊更にサフラン色の衣を着て出家者を宣言しなくても、そのように生きていればそれで良い。

助けられる人がいれば助ける。与えられるものがあれば与える。

玉ねぎもニンニクも美味しく食べる聖者たち。

それによってラジャスにもタマスにも染まらないでいられるならば、美味しくいただく。

善悪を越えて、心が安定していられるならば、それで良し。

ヘビースモーカーだったりもする。笑

瞑想

一日中ヒマラヤの山中で瞑想するよりも、仕事そのものを瞑想にするのが彼らのやりかた。

「私は朝5時から夜眠るまで、ずっと仕事をしている。それが私の瞑想だ。」と、サダ先生は言います。

一つのことを、ずっと集中力を持って続けることこそが瞑想なのです。

だから、この人から、いわゆる巷で言われるような「聖者の教え」とか、「スピリチュアリティ」の話を聞こうとしても無理なのです。

「スピリチュアル」は、現実とかけ離れたところにある何かではなく、儀式をしなければ到達できないような世界ではなく、現実そのものを、一瞬一瞬を心を尽くして無駄にせずに生きることに他ならない。

目に見えない世界の力も、当たり前の現実の中に組み込まれていると捉らえます。だから、儀式もするし、見えない世界の法則にも敏感ではあるけれど、目に見える世界が軽くて見えない世界が重いのではなく、どちらもひとつに溶け合った現実を生きることなのです。

死にたいと言う人たち

この時、写真をとってくれていた福島の主催者の藁谷さんは、最近、死にたいと言う人が増えていると言う話をしてくれました。

その時の先生の答えも、スピリチュアルであり、また、現実的なものでした。

「思い通りにならないとしても、それはすでにおでこに書かれていることだ」と言う答え。つまり、死にたい人は、何か希望することが達成できなかったから死にたいと思うのだろうけれど、達成できる、できないは、あらかじめ運命で決まっているのだから、そのように受け止めて、次へ進めと言うことなのです。

いちいちガッカリなどしなくていい。ましてや、命をかけることもない。どんなに大きな災難であれ、不幸であれ、やるべきことは、次の一歩を踏み出すと言うことだけ。

こう言う教えが徹底して現実的です。

グルと一緒に過ごす

グルと一緒に過ごすということは、こういうことを彼の背中から学ばせていただく、とても、とても、ありがたい時間なのでした。

次回の来日予定は未定ですが、年末か年始あたりにきてもらいたいな〜と思っています。

インドで、サダ先生と一緒に過ごすグルックラツアーは10月、ゴアのビーチサイドのホテルで行われます。こういう時間がもてたらいいなあと、思うのでした。

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