澤 有一良

なかなか本を出さない書籍編集者。きこ書房というところで働いてます。

私たちには「痛み」と「恐怖」が足りない

日本で一番有名なラテン語は「memento mori(メメント・モリ)」なんじゃないだろうか。

これは古代ローマにおいて、戦争に勝って行われた凱旋パレードで
「今日は勝ったからいいけど、明日は負けて死ぬかもしれないから、自分がいつか死ぬことを忘れんなよ」
という戒めの言葉として使われていたとかいわれている。

この言葉がたまに出てくるのが自己啓発書で、
「明日死んじゃうかもしれないんだから、やり

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円満な退職のコツ(きこ書房退職しました)

8月31日をもって、きこ書房を退職しました(※)。

(※)きこ書房という会社は存在しないので、げんみつには「株式会社エス・エス・アイを退職しました」というほうがただしい

入社したのは、わすれもしない2015年1月の4日か5日。

たしか2014年の12月31日まで前々職の編集プロダクションではたらき、正月やすみをはさんで仕事はじめの日にいきなりやってきたので、「ヘンなやつ」だとおもわれていたよ

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10万字の原稿を書くたった一つの冴えたやり方

8月4日の土曜日、さわ氏はこちらのイベントに参加した。

さわ氏は編集者である。慎みを知っている。

だからして、昨年もこちらのイベントへの登壇依頼を賜ったとき、「そもそも大した実績もないペーペーの自分が登壇しても参加費に見合った話なんかできんのではないか」と熟慮を重ねた末に辞退したのだが、今年も同じオファーを受けた際、恥知らずにも二つ返事でOKを出したのには相応の理由がある。

ノリだ。さわ氏は

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オリィさんの公開取材レポート

7月27日にイベントを実施しました。

ちゃんと人をあつめられるか不安だったけど、結果的に定員50名は満席、追加募集した10席も完売し、たくさんのひとに来ていただけた。

イベントをやることになった経緯とかはこちらの記事に書いたので割愛するけれど、まあイベントはさいこうだった。

オリィさんはOriHimeのほかに「歩きスマホ支援ツール」として考えた特製の片目ミラーゴーグルをもってきてくれて、それ

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Kindleでカテゴリー1位をとるのに何冊売れればいいのか

きのうリリースした電子書籍が、Amaozn Kindleの【セールス・営業】【投資】カテゴリーにおいて1位になった。

著者の伊東さんと知りあったのは2年ちかく前で、会社に原稿がおくられてきたのをたまたま読んだのがきっかけ。

ぶっちゃけ、文章はそんなにうまくないなあとおもった(ごめんなさい)。いわゆる「長いわりになにがいいたいのかよくわからん文章」だ。

ただ、わたしが惹かれたのは伊東さんのプロ

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