きみはかわいいこ きみはかわいいこ きみはコンピューターグラフィックスみたいにかわいいこ ぼくはがらんどう ぼくはがらんどうなのに きみはからっぽのかわいいこ すれ違っただけのきみに触れたい抱きたい、でも抱けない。 触れられないまま眺めてたい…… 他の男のミュージックで踊る姿を見つめていたいのさベイビー きみはかわいいこだけど ぼくはただのがらんどう ぼくのがんどうのなかに きみのからっぽがすっぽりはまり そこにはなにもない なにもないからやめとこう そんなきみが好
ふと、私は子どものころ飼っていたさばくのことを思い出した。まだちいさなさばくは、私のふたつの手のひらのなかでぴりりと鳴きながらうごめいていて、そのこそばさが心地よかった。さばくの背中に顔をうずめて、決して音をたてないように、そっと、しかしふかく息を吸い込むと、干し草の匂いが、太陽を閉じ込めた干し草の匂いが隙間をみたしてゆくので、私の穴ぼこだらけの脳みそはふわりと浮き上がって、私のからだを二センチメートルだけ持ちあげるのだった。それは、私が幼いころたべたアメリカ産の牛肉のプリ
新譜 コトノハムジカ3 もいちど夢の話をきかせて 旧譜 コトノハムジカ コトノハムジカ2