フィッシュストーリー 3.27土

2021.3.27

昼に起きて本読んで飯食って本読んだら1日が終わった。そんな日もあっていいと思う。

伊坂幸太郎のフィッシュストーリーを読み終えた。伊坂幸太郎初めてだったが、結論から言うとめちゃくちゃ良かった。短編4つなのだが、最後のポテチという話は主人公の心情の描き方といい伏線の張り方といい、これが伊坂幸太郎ワールドなのかと思うような、独特でありながら心にくるものだった。主人公が訳もわからず泣くシーンのタネが明かされたときには鳥肌が立った。子が親を思う心情をミステリー風に仕上げて力強く表現している。読み終わった直後なので余韻がまだすごい。3つ目のフィッシュストーリーという話は映画化されており、こちらは原作に脚色が加えられつつ面白くなってるそうなので見てみたいと思った。

あと読んでみて、正直なところ伏線とかにあまり気づけなかった。他の人はどれくらい気づくのだろう。オチを知った時、あぁこの描写は伏線だったのか、と全然なれない。考察サイトとか見たり解説見たり、もう一回ざっと読み直したりしてあぁと気づいて納得する、みたいなことばかり。一本の作品として繋がりを意識してしっかり読めてない感じがする。今読んでるページの内容も数ページ先に行ったらすぐは思い出せなくなるみたいな。もっと考えて、想像を巡らせて読めるようになりたい。それともみんなこんなもんなのだろうか。

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