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子どもの本から北欧を読む

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北欧語で書かれた絵本、児童書の中から、北欧社会をよく表しているものについて紹介します。
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#北欧

zine〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉から2年が経ちあらためて。

〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉というzineを発表してから2年が経ちました。こ…

さわぐり
1年前
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なぜ多様性を描くのか―デンマークの絵本から見えてくること

自分にとっての当たりまえを疑うことなく、それがまるで唯一の真実だと思い込んでいること、あ…

さわぐり
1年前
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ボドリのはなし 

表紙をめくると、幸せそうな4人家族の白黒写真とともに、この文章が目に飛び込んできます。ヘ…

さわぐり
2年前
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物語を通して自分の感情と向き合う

よろこび、寂しさ、ワクワク感、悲しさ、落ち込み、愛しさ、恥ずかしさ、怒り…。今、あなたは…

さわぐり
2年前
40

寄稿記事:ありのままでいることが許されない子どもたち。彼らの世界を描いた北欧の絵…

ハフポストさんの新しい連載「発達障害と生きる」に北欧の絵本を紹介する記事を寄稿しました。…

さわぐり
2年前
28

あなたが隠し続けているものは何ですか?

北欧の絵本を紹介するnoteマガジン「子どもの本から北欧を読む」では、北欧らしすぎて日本語に…

さわぐり
2年前
79

ただ自由にその人自身でいること-性的マイノリティの子どもを描いた絵本

ひとり親家庭、レインボーファミリー、ドナーチャイルドなど多様な家族のかたちが描かれる絵本が多い北欧。初期の頃はそれ自体がテーマの本が多かったのですが、最近では多様な家族や性のあり方が、ただ物語の背景となっている作品が増えています。多様性を認知することから一歩進み、それは登場人物の背景にすぎないという描かれ方へと変化しています。 性的マイノリティに属する人々が登場する絵本も、北欧ではもう珍しいことではありませんが、主人公の子ども自身がその立場として描かれる作品はまだ少ないかな

危険だから楽しい?大人対子ども?いいえ、これは子どもの自己決定のお話。

ロックダウンでデンマークの公共図書館が閉鎖される直前に、たまたま図書館で手に取った絵本が…

さわぐり
3年前
65

人生を一度失った人々のこと

北欧の国々は仲が良く、お互いの国を親戚のように感じていると常日頃言われているけれど、この…

さわぐり
5年前
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ノルウェーの「女の子が内側からすてきになるためのルールブック」

13歳の女の子の3人に1人が体重を減らしたい。 15歳の女の子の半数がダイエットをしているか、…

さわぐり
5年前
232

今もこれからもずっと心に留めておきたいこと

「あおい目のこねこ」エゴン・マチーセン作・絵、瀬田貞二訳 福音館書店 "Mis med de blå …

さわぐり
5年前
37

本の未来はあるか-ある女の子の試み

"Jenta som ville redde bøkene" af Klaus Hagerup, illustration Lisa Aisato, Gyldendal 20…

さわぐり
5年前
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イベントのお知らせ

東京、谷中のひるねこBOOKSさんで、7月11日(水)に、「絵本から見る、北欧・デンマークの子…

さわぐり
6年前
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愛らしい?恐ろしい?北欧のトロルたち

"Allt um tröll" af Brian Pilkington, 1999, Mál og Menning, Iceland. 「トロルのすべて」ブライアン・ピルキングトン 絵本 アイスランド アイスランドのトロルについて、愛情深く描かれた絵本。作者のブライアン・ピルキングトン氏はイギリス人だが、アイスランドを旅した時、すっかりこの国に魅了され、住み着いてしまったらしい。35年以上暮らしているアイスランドに残る、多くの伝承や、そこに登場する妖精やトロルについて、