さわぐり

デンマークで暮らして16年、公共図書館と学校図書館で働いて7年が過ぎました。北欧の絵本のこと、子ども図書館のことから、子育て、教育、社会のことなど、読んだり聞いたり感じたことをあれこれ書いています。 アイコンはおおえさきさんhttps://note.mu/oh_yeah_saki

愛とケーキの集会へ

5月30日木曜日。祝日だったコペンハーゲンは、午後から小雨が降っていた。息子と2人だけだったこの日、わたしは行ってみたいところがあった。Nørrebro(ノアブロ)にある広場、Blågårds Plads(ブローゴース・プラッス)。中近東やアジア、アフリカ出身者が多く暮らす地区ノアブロの中でも、特に異文化色が濃い地域だ。

この日、この場所では平和集会が行われた。主宰したのは、〈レイシズムに反対す

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本の力で施設に暮らす子どもたちをサポートするプロジェクト "Read for your life"

「本を寄贈できると聞いたのですが、どなたに渡せば良いですか」
コペンハーゲン中央図書館の子ども図書館で働き始めた頃、そういってカウンターにやって来た女性がいた。「図書館に寄贈?そんな話は聞いたことないな」と思ったわたしは、同僚に内線電話をかけてたずねた。出てきた同僚が案内してくれたのは、窓辺におかれていた古い木製のチェスト。「この中に入れておいてくださいね」そう言って、彼女は本をたくさん抱えた女性

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デンマークの投票率が高い理由を、人々の日常から探ってみた

ーあなたはなぜ投票に行くのですか?

民主主義を守るための権利であり義務だから
自分の意見を反映するための機会だから

上の2つは、デンマークで投票に関する質問をするとよく返ってくる答えだ。日本語にすると圧倒されるかもしれない。「一般の人も普段からそんなことを考えているの?」とか「政治に興味がある一部の人が言ってるだけじゃないの?」と思われるかもしれない。

デンマークを含む北欧では多くの人々が政

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デンマークの新離婚法と子どもの権利

2019年4月1日、デンマークで新離婚法が施行された。この法律は、両親の離婚に際し、子どもの権利がこれまで以上に重視される画期的なものとなったという。

最も大きな変化は前文の内容。これまでは子どもに両親とのつながりを保障する、言い換えれば、どのようにして双方の親に平等に子どもとのつながりを保障するか、というもので、現在は共同親権が一般的となり、子どもは50%ずつ双方の親の家に暮らすのが一般的にな

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人生を一度失った人々のこと

北欧の国々は仲が良く、お互いの国を親戚のように感じていると常日頃言われているけれど、この傾向は近年では、難民・移民政策でも見られるのだそうだ。先月(2019年3月)の全国紙Politikenの記事によると、ノルウェーの前移民大臣で、右傾ポピュリスト政党の進歩党議員、Sylvi Listhaugが、デンマークの自由党議員で現移民大臣のInger Støjbergと会見したことが大きく取り上げられてい

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ノルウェーの「女の子が内側からすてきになるためのルールブック」

13歳の女の子の3人に1人が体重を減らしたい。
15歳の女の子の半数がダイエットをしているか、以前していたことがある。
52%の女子高校生が、自分が太りすぎだと思っている。
ダイエットをしている10%がその後拒食症を発症する。
10万人の若者が摂食障害を患い、そのうち90%が女性である。
15-16歳の女の子4人に1人が鬱のような症状を経験し、3人に1人が自分自身に満足していない。
拒食症は、10

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