原稿がクライマックスの中、どうしても映画を観たくて（結構前から友達と約束していたし）スケジュールを無理やり詰めて観に行った。

『ARGYLLE/アーガイル』である。

予告編で観た内容は、綺麗さっぱり忘れてくれ。

そんな映画だった。

いや、予告編の内容が間違っているわけじゃないんだ。ちゃんとあっているんだ。
ただし前半に限る。

ただし前半に限る。（大事なので２回言った）

後半はもうトンチキ展開フルスロットルで、思わず手を叩いて笑いそうになったわけだが、登場人物は全員マジなのだ。

マジで予告編から想像していた内容から360度きりもみ回転ムーンサルトで着地、みたいな映画だった。

キングスマンシリーズの監督だとわかって観に行ってなかったら、困惑していたかもしれない。
だけど私はキングスマンシリーズを全部履修したオタクなので、トンチキ展開も「あーー！キングスマンの監督だなぁ！！」と、心の中で手を叩いて大喜びしたのだった。

ポスターでやたら主張してるﾈｺﾁｬﾝは、無事に最後まで生き延びるが、まあまあ酷い目にはあうので、そこはちょっと頭に置いておくといいかも（でも予告編のあのシーン以上の酷いことにはあってないよ）
ﾈｺﾁｬﾝの見せ場はちゃんとあります。

以下、ネタバレ感想はスクロールしてね。

あーーーーっ、キングスマンの監督だなぁーーーーっ！！！！

キングスマンの時も、クラシック音楽に乗せて人間の頭がパーンパーンと弾け飛んでいった時に「何だこれは？？！！」ってなりながらひとしきり笑った記憶があるんだけど、『ARGYLLE アーガイル』も後半は「何なんだこの映画？？！！」ってなりながら観た。超展開に次ぐ超展開なんだけど、観ながらめちゃくちゃ笑顔になってしまう映画だった。

途中のカラフル煙幕イチャラブガンアクションもだいぶ笑ったんだけど、その後の原油部屋スケートアクションが始まった時にはテンションぶち上げ大爆笑してしまった。（もちろん、劇場内なので声には出さなかったが、多分気持ち悪いほどニヤニヤしていたと思う）

あと、最初から最後までﾈｺﾁｬﾝは可愛かった。監督の愛猫なのね…タレントネコじゃないのに落ち着いててえらい（撮影時に脱走したらしいので、映画に映ってない場所ではものすごいやんちゃだったのかもしれない）

ところで、本ポスターでもど真ん中にいるし、予告編でも目立ってた角刈りのスパイ男性、主人公の作った話の主人公というだけで（前半は相棒となったスパイのエイダンとダブって見えるという展開だったので、出ないわけではないんだけど）後半はログアウトしてるので「ポスター真ん中でええんかい！？」ってなりました。

全体的に、キングスマン無印とゴールデンサークルに近い作風だったと思うので、キングスマンシリーズ好きな人は多分これも好きだと思います。ツッコミどころは愛すべきモノ。

逆に、アーガイルが好きだった人は今すぐキングスマンを観た方がいいと思います。いやほんとマジで。マシュー・ヴォーン監督を浴びてくれ。

本当にめちゃくちゃな内容なのに、謎に満足感が高い映画でした。いや、原油スケートは本当に笑うから。キレキレなのがまた……。

初週の週末動員ランキングが4位で……「んん、微妙！」ってなったので（ドラえもんが首位は仕方ないにしてもせめてトップ3にいて欲しかった）原稿の合間を縫って映画感想日記をしたためた次第です。

『ARGYLLE/アーガイル』をみんなよろしくな！！！