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No.004:そもそもプロレスとは?スポーツとエンターテインメントの融合

皆さんこんにちは!サックスマン上野と申します!

No.001〜003までの記事をご覧頂いた方はありがとうございました!ほとんどプロレスの話はしてませんでしたので退屈に思われた方もいるかもしれませんが、これからはちゃんとプロレスのお話をしていきます!

今回の記事ではそもそもプロレスとはどういったものなのかご紹介していきたいと思います!

プロレスとは何かWikipediaさんで調べてみますと以下のように定義されてます。

「プロレスは、リングで観客へ見せることを目的とした攻防を展開している格闘技を基本としたスポーツ、パフォーマンスアート、エンターテインメントもしくは、その試合を複数展開することにより開催されている興行のことである。」(引用元:Wikipedia)

つまり、プロレスはプロレスラー同士が試合をして勝敗を決する”スポーツ”の面と、それと同時に観客を楽しませる”エンターテインメント”の面があるということです。同じくリング上で行われるボクシングや総合格闘技などといったスポーツは"試合に勝つこと"が目的ですが、プロレスは”観客に見せる”ことが目的となります。

「あれ?エンターテインメントがあるってことは、攻撃を受けて痛がっているのは全部演技なの?」というとそんなことはありません。プロレスにはキックやチョップなどといった打撃技、バックドロップやブレーンバスターなどといった投げ技、フェイスロックや卍固めなどの関節技といった多彩な攻撃があり、それらを受ければ技によっては肌が赤く腫れ、意識は朦朧とし、関節も悲鳴をあげます。また場合によってはパイプ椅子や机などによる凶器攻撃があるのもプロレスの特徴です。

「そんなの見させられて何が楽しいの?」と疑問に思われるかもしれませんが、ここからは私が個人的に考える他のスポーツにはないプロレスの魅力を3つご紹介したいと思います。尚、プロレスの考え方は千差万別ですので、あくまでも私の個人的な考え方だと思って読んで頂ければ幸いです。

1.他のスポーツにはない”独創性”のあるルール

プロスポーツでは一般的に各チームを統括して運営する団体があります。サッカーでは日本サッカー協会、野球では日本野球機構といった具合です。そしてそれら統括する団体が定めたルールに則り、Jリーグやプロ野球といった試合を行っていきます。ところがプロレスではそういったプロレス全体を統括する団体がないのです。名前に”プロ”とついているにも関わらずです。不思議ですね!

そのため各プロレス団体は自由にルールを定めることができるので独創性に富んだ試合をすることができます。自由といっても3カウントやギブアップといった基本的なプロレスのルールはあります。ですがそれらに”+α”した独自のルールを設けることで、各団体は差別化が生まれ、独創性に富んだ試合をすることができるのです。ラーメンには家系や二郎系があるのと同じく、プロレスには王道系やお笑い系、デスマッチ系などがあるといった具合です。

なので1つのプロレス団体を見ただけで”プロレスってつまんないなぁ”と早急に判断するのは非常にもったいないです!”1つ目のプロレス団体と相性が悪かっただけ”かもしれないので他のプロレス団体を見てみるのをお勧めします。いったいどういったプロレス団体があるかは後に挙げていく記事でお話ししたいと思います。

2.続けて試合が見たくなるストーリー

プロレスには観客に続けて試合を見に来てもらうため、主に勧善懲悪(善を勧め、悪を懲らしめる)的なストーリーを組まれることがあります。そのためプロレスラーには一般的にベビーフェイス(善玉)ヒール(悪玉)がいます。ヒーローショーでいうところのヒーロー側がベビーフェイス、悪者がヒールです。そういった2つの体制のプロレスラーが戦うことで、試合内容にもドラマチックになっていきます。ベビーフェイスは正々堂々と戦い、ヒールは凶器攻撃などの反則ぎりぎりのことをしてきます。また中にはアメコミヒーローにいそうな”悪いこともするけど良いこともする”ベビーヒールのような立ち位置がいるのも特徴です。

しかしそれだけではありません。ずっとベビーフェイスで戦ってきたのに突如試合中に”裏切り”が発生して、ベビーフェイスからヒールに切り替わり、悪の限りをし出すプロレスラーが出てきます(これをヒールターンと呼びます)。またその逆にヒールだったけどベビーフェイスに代わり、心を入れ替えるプロレスラーもいます(これをベビーターンといいます)。こういったプロレスラーの試合スタイルに変化が生じることで新たなドラマも生まれます。なので”次はこのプロレスラーが裏切るのでは?”などといった予想を立てながら試合を観戦するのもプロレスの魅力です。

3.あえて技を受ける”受けの美学”

ベビーフェイスやヒールに関わらず、前述した多彩な攻撃をプロレスラーは日々のトレーニングで身に着けた受け身の技術や肉体で”あえて”受け続けます。一般人でも明らかに避けられそうな技でもです。なんでそんなことをするのでしょう?私は前述したプロレスの目的である技を受けても戦い続ける姿を”観客に見せる”ため、いや、”魅せる”ためだと思います。普段生活していれば、嫌なことに直面すればかわしたり避けたりすると思います。「本当に逃げていいのか?」とちょっと心の片隅に思いながらです。でも世の中ではそれはごく一般的な考え方だし、賢い選択だし、正解だと受け取られることがほとんどです。しかしプロレスラーは傷つく可能性があるとわかっててもそういった嫌なこと(相手の攻撃)をあえて受けるのです。ボロボロになろうが、逃げはしません。そうしたあきらめない姿を観客に”魅せる”ことで観客に感動を与え続けるのだと思います。そしてそれを見た観客は勇気をもらい、明日に待ち受けるであろう"嫌なこと"に立ち向かえるんだと思います。

以上が私が考えるプロレスの3つの魅力です。その他にも魅力はありますが、挙げるととてつもない長文になるのでこの位にしておきます。次回からは実際のプロレス観戦の感想も交えつつ、どんなプロレス団体があるのかお伝えできたらと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます!




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