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坂あっての長崎

 離島にいますと、坂が恋しくなります。
 長崎市は山がすり鉢状になっていて、その底の狭いエリアに市街地があります。
 それはそのはずで、実は長崎は火山の噴火口だったのです。
 高校生のときの地理の先生から教わりました。実はここは富士山を超える標高の活火山がありまして。それが爆発的な噴火で山麓の大部分が吹き飛びました。そして巨大な火口が火山湖となったのです。
 その膨大な水圧で一部が決壊して、そこから溢れた激流が一気に海底を食い潰してしまい。あの天然の良港である長崎港が生まれたのです。

この写真も10年前になってしまった。

 つまりその火口の内壁にへばりつく様にして、長崎市民は生活しています。狭い坂道が織りなして山腹まで続くのです。なかには冒頭の写真のように、「自転車通行禁止」の坂の連続する地域があります。
 このために長崎市民においては、自転車に乗れないというのは別に恥ずかしいことはありません。平地に過ごしてはいないのです。

山腹の麓から伸びる住宅街

 そしてこんなに風情のある坂道があります。
 洋館暮らしというのはきっと辛いでしょうね。この当時の建築には断熱材は入っていませんし、景観条例で改装が制限されているのです。
 今も古民家に居住している私が言うのですから、間違いありません。

オランダ坂

 今回の出張では人類は麺類でもある、というような数日で麺類ばっか食べていました。
 さてここが銘店BABAKE。汁あり担々麺です。
 このお店はかの「きなたトラン」の取材できた木梨憲武さんが訪れて、「これは旨いね」と大満足で壁面にサインを残したというお店。
 この味も4年ぶりでした。
 取材を経て体重が増加していますので、また島内をポタリングしようとしているのですが、生憎の春一番の週になりそうです。

銘店BABAKE



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