観劇感想vol.30 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』

たいへんおくればせながら見てきました。
因みにハリーポッター自体は、原作は何故か最終巻の死の秘宝だけ未読という謎状態です。
映画は不死鳥の騎士団はみました、確か…多分…
最終的にどんなかんじで終わったのかは伝聞で聞いております。

そんなわけで感想です。
個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』

場所
東京 赤坂ACTシアター

キャスト(3/17夜公演)
大貫 勇輔
中別府 葵
竪山 隼太
松田 慎也
馬渕 英里何
藤田 悠
西野 遼
宝意 紗友莉
高橋 ひとみ

全編通して、魔法の世界に没入させようという気概のすごい演出でしたね……!
舞台というよりアトラクションを見に来たような、舞台演劇というのはこんなこともできるぞという熱量を感じました。
世代関係なく愛される作品なだけに観客席は家族連れも多く、隣の席の男の子もずっと前のめりで見てました。本当はダメだけどね……

本編に直接関係ない、群衆シーンや場面転換なんかも
魔法によってそこになかったものが急に現れたかのような見せ方をされてたり、細部まで拘ってる感じがいいですね。
運んできた時には誰もいなかったベッドに毛布を広げたらいつの間にか中にハリー夫妻がいたり。電話ボックスに吸い込まれて消えていったように見せたり。照明の当たってない暗いところに黒子が潜んで演者やイスを宙に浮かせたり。杖や鞄が意に反して動いてるように見せてたシーンも基本はマイムだし。
魔法に見せかける演出が主に割とアナログな人力の方法なのもなんとなくいいなと思います。舞台ならではの技術ですね。
あとなにより黒いローブがたなびく様子というのはあまりにも舞台に映える。

ストーリーとしては、ハリーと息子のアルバス、ほかマルフォイ家やディゴリー家等の
父と息子の関係をまつわる話でしたね。
ハリーの悩みながら時に失敗したり時にまさかの大胆な行動を取ったりしながら徐々に成長する様子は、ハリーポッター本編の子供時代から変わらないと言うかなんというか。
それにしても思いもよらずドラコがだいぶいい父親になってましたね。
なんとなく、家族を知らず孤独に育ったハリーの対となる大家族のロンが
大人になってからも親として悩むハリーへ何らかアドバイスなどするのかと思いましたが。

ハリーが大人になって子世代が主役になるってどんな話になるんだろうとは思いましたが
しかしディゴリーが今敢えてこんなにフィーチャーされるとは。
まあ確かに、完全にとばっちりで死んじゃった可哀想な子ではあった。
タイムターナーも時を戻せるなんてチートグッズの割にアズカバンの囚人でブラック助けるのにしか使われてないのももったいなかったですからね(うろ覚えなので他にもあったらすみません)。
スピンオフで1回ぐらいフル活用した話があってもいいですね。

演出のわくわく感からも、多分リピーターさん多いんだろうなという舞台でした。
このあと何が出てくるのかわかった状態でもう1回見たいな。


※ 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
7月〜10月公演のチケット先行発売中らしいです

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