観劇感想vol.24 PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「チョコレートドーナツ」

見てきました。
こちらも元の映画が好きなので全然気付かなかったですが、先日の笑の大学同様PARCO劇場の開場記念シリーズだったんですね。
PARCO劇場かなり好きです。アクセスもいいし内装もすてきだしドリンクも売ってるしトイレの個室も多いし喫煙所もある。あとスタッフさんの制服が可愛い。

個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

チョコレートドーナツ

日時/場所
2023/10/8(日)〜10/31(火)
東京 PARCO劇場

2023/11/3(金・祝)〜11/5(日)
大阪 豊中市立文化芸術センター 大ホール

2023/11/10(金)〜11/11(土)
熊本 市民会館シアーズホーム夢ホール

2023/11/16(木)
宮城 東京エレクトロンホール宮城

2023/11/23(木・祝)
愛知 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

翻案・脚本・演出
宮本亞門

キャスト
東山紀之
岡本圭人
八十田勇一
まりゑ
波岡一喜
綿引さやか
斉藤暁
大西多摩恵
エミ・エレオノーラ
矢野デイビット
穴沢裕介
丹下開登・鎗田雄大・鈴木魁人(トリプルキャスト)
高木勇次朗
シュート・チェン
棚橋麗音
小宮山稜介
山西惇
高畑淳子

公式サイトより

東山さん、ドラマとかでしか拝見することなかったですが
すごい綺麗な声だし歌声めちゃ素敵ですね~~~
ルディのお店のショーが映画以上に盛り込まれてた気がします。ドラァグクイーンのショーは大好きなので(舞台でしか見たとことないけど)嬉しい限り。どのショーも演出も衣装もゴージャスで素敵でした。

脚本に於いても演出に於いても全体的に、元になった映画以上に観客へのメッセージが強い作品になっていましたね。
客電ちょっと点いたのはウワ~~~となりましたね……
敢えて扇情的に演出することも無くはないでしょうが
見ていて「こんなこと言う奴いる??」と何度も思ったけど
本質と関係ない要因で人格を判断するような思想を、誰も疑わなかった時期は確かにあったし、なんならまだ終わってはいないですね。安直に(というのも何ですが)幸せな結末にしないのもこの問題へ向き合う誠実さを感じます。
ルディのお店の同僚が、自身をばけもの呼ばわりしたり普通の家庭への憧れと諦めについて話してたところもウッとなりました。体の作りだけの問題じゃない。

にしても、このテーマなので敢えて触れるんですが、それで言うとマルコの状態について誰も触れないのは何故なんでしょう。元の映画でも特に何も言ってなかったと思うけど確か。
いや触れずに済むならそれに越したことないけど。
戦いのステップが更に増えることになりますが。でも敢えてこの設定にするなら親側の性嗜好に起因する問題だけじゃなくここにも多少触れて話が描かれてたらそっちも見てみたいですね。

映画版が好きなので舞台版のチケット売ってるの見て一も二もなく買ったのでどなたが出演されてるかあんまり知らなかったんですが、東山さんの他にも日本じゃ知らない人はいない素晴らしい俳優さんが出演されてましたね。
裁判長すごい印象的だなと思ったら高畑淳子さんでしたか。高畑さんは個人的に全面的に信頼してる俳優さんです。すばらしい。
裁判終わりに裁判長がルディに話したことは今回の2人の問題以外にも色々考え直さないといけない点の話でしたね。
ルディが最後は口パクじゃなく自身の声で客席へ向けて歌うのも、自分の声で自分の思いを伝えられる世界への願いのように感じます。

自分の予定ベースで観劇日程を決めたので気付いてませんでしたが、初日の最初の公演だったので
カーテンコールで演出家の宮本亜門氏、原作映画の監督のトラヴィス・ファイン氏、脚本のジョージ・アーサー・ブルーム氏も登壇されご挨拶をされました。
あと客席に映画コメンテーターのLiLiCoさんがいらしていた。この映画が日本でこんなに注目されるに至った功労者としてトラヴィス氏から称えられていました。
トラヴィス氏は日本に6回来てるけど来る度日本が好きになるらしい。うれしいね。

※ PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「チョコレートドーナツ」

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