観劇感想vol.19 柿喰う客 「天邪鬼」

久しぶりに観劇三昧で配信舞台を見てみました。

個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

天邪鬼
オンライン観劇サービス「観劇三昧」URL
(フル視聴にはサブスク登録が必要ですが、サブスク入らなくても無料会員登録すれば冒頭3分だけ見れます!)

劇団名 柿喰う客(公式サイト)
公演時期  2015/09/16
地域  関東
作・演出 中屋敷法仁

キャスト
七味まゆ味
玉置玲央
永島敬三
大村わたる
葉丸あすか
中屋敷法仁

戦争ってほんとに使える物なんでも使うな…………

私が好きになりがちなお話でよく掲げられてるテーマに「偽物が本物を超える」ってのがあるのですが
イマジネーションが本物へ姿を変え、その本物で以てもたらす世界から逃れるためにまたイマジネーションが強くなり、そして世界はどんどん悪いほうへ向かう流れがすごい。
これは最後に拍手を止めるのもわかりますね、叶うならずっと虚構の世界にいたいもん。
主人公にしろ虐待を受けてた彼にしろ、強い想像力ってやっぱり現実の世界から離れたいって強く願ったときに生まれるんだね。

すごいテンポよく演者さんが入れ代わり立ち代わりで繰り広げられる会話のラリーは、中屋敷さんの脚本・演出だなあって感じでした。
もともと初期の頃のハイキューの舞台で中屋敷さんの演出(ウォーリーさんと共同)を見たことがあったので今回こちら見てみた次第ですが
確かに舞台ハイキューを彷彿とさせる雰囲気でした。
あの舞台についても、好きなところとしては「舞台演劇でやる意義がある演出」という点がかなり大きいので……
この作品も、こういう演出の演劇すごい好きです。
演者さん全員の存在感というか熱量がすごい。映像演出も好きですが、やっぱり演者さんご自身の声量や身体能力のすごさが遺憾無く発揮されて世界観が表現されてるお芝居が見たいですからね。
舞台を囲うように幕が作られてるような装置も、最後に幕が紅く浮かぶようなラストもよかった。

普段は好きな役者さんベースで舞台見ることが多いんですが
やっぱり演出家さんや脚本家さんで見る舞台選んだ方が好みとのハズレがないな…という再認識でした。
柿喰う客さんのほかのお芝居も見てみようと思います!

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