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デザイナーが海の家開業。#3.具体的な話(①土地)

読んでいただきありがとうございます!
グラフィックデザイナーとして活動しながら
地元を盛り上げるために海の家を開業しました。

私の簡単な自己紹介はこちらを!

前回の記事では徐々に変わってゆく島の商業活動を
その前の記事ではそもそも頭島ってどんなところ?
というのをまとめています。

この記事でまとめるのは
じゃあ実際、どうやって海の家を始めたのか
という具体的な準備についてです。
田舎で商売を始める方
移住を考えてる方にとっては参考になると思います。


今回は前置きなしで進めます!
似たような土地であれば
真似してもらえるんじゃないかと!

ちなみに完成形はこんな感じ。

画像1

ではどうぞ!


まずは土地について。

これは、祖父の持っている土地を
使用貸借させてもらっています。
(ここがなければ海の家は無かったので悪しからず…)

使用貸借(しようたいしゃく)は、当事者の一方(借主)が無償である物を引き渡すことを約し、相手方がその受け取った物について無償で使用及び収益をして契約が終了したときに返還をすることを約することを内容とする契約。日本の民法では典型契約の一種とされる(民法第593条)。 Wikipedia より

ありがたい制度があったもんです。
立地はこんな感じ。黄色がお店です。

画像2

そうなんです。
SEASCAPEはビーチの上にあるんじゃないんです。
でもこれがミソです。
断面的にはこう。

画像3

普通、海の家となると砂浜の上にあるのを
イメージされると思います。
が、これ実は結構大変です。


海岸って誰のもの?


なぜなら、海岸というのはもれなく国の土地です。
※例外は除く
で、島国である日本はそれぞれの土地の
所有者=都道府県がこれを管理しています。
さらにそれを各自治体に管理委託していて
頭島の外輪海水浴場も市が管理しています。

さらに、一昔前は島内の民宿でつくられる組合
平成初期まで海の家を運営、海岸の管理をしていて
一応まだ設定が生きていました。

祖父がここを持っていたのはたまたまですが、
この土地なら難しい取決めなど関係ありません。
本当にナイスポジションと言わざるを得ない
環境、立地でした。

おじいちゃん、ありがとう!!!


余談

瀬戸芸で男木島・女木島に行った時や、
尾道に遊びに行った時
道や勾配などが頭島と変わりませんでした。

割とどこも似たような地形だったりするので
こんな感じの土地って結構あるんじゃないかな?と思います。

あったなら、田舎は土地が安いので開拓する
価値は多いにあります!
(実際にやってみる方いらっしゃれば相談乗ります!)


ここでは設営と解体が不要です。

さっきのくくりの中で、頭島の場合は民宿組合が
管理・運営してると表記しましたが、
須磨海岸などの都市型海岸では
砂浜の上の海の家をするのに権利が必要だそうです。

調べていると、約500万の権利費用が必要と
書かれた記事を見ました。
さらにさらに、砂浜の上に建てるので
ワンシーズンで設営、解体までしないといけません。
※区画によって差異はあると思います

この、設営・解体にかかる費用は、
私の店では一切必要ありません。
建てっぱなしです。
台風の時にシートで保護したりする以外は
手間のかからない可愛いお店です。


下ごしらえ完了!その他チェック項目

地域ごとに用途が定められているので
用途地域というのもチェックしなければいけません。
頭島の場合は全域が商業地域で、大丈夫でした。

次に地目というのもありました。
これは所有者がやるので、祖父にお願いしました。
(建物を建てた後)

あと、うちの場合はNTTからの要望で
電信柱が立っていたのでそれも撤去してもらいました。
これは電話一本で、1日くらいで終わってましたね。

と!
これで店のベースとなる土地の準備が完了です。
とは言ってもここまでは大体あたまの中でできること。

次から、じゃあどんな建物や
メニューにするかを考えていきます!


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読んでいただきありがとうございます!
執筆は楽しいですが、怖さも知りました!笑
出だしが良かっただけに…。

ポジティブが取り柄なのでめげずに書きますので
応援よろしくお願いします。





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