シリーズSDGの今:目標⑪住みつづけられるまちづくりを

PRディレクターのさやです。

今日は目標⑪番目,まちづくりに関する目標です。都市の重要性については世界都市デーに,考察した以前のnoteがあるので,よければそちらもご覧ください。

目標⑪住みつづけられるまちづくりを

今世界人口のうち半分が都市に住んでいます。しかし,その都市は格差・公害問題・住宅の過不足など多くの課題を孕んでいます。特に近年の異常気象による災害に対して,まだまだ都市はレジリエンスが弱い構造のままです。大きな自然災害が起きたとしても,すぐに機能を復活できる都市にしていかなければなりません。また,今回の新型コロナウイルスは「密」が問題の1つとなりましたが,新型コロナウイルスの罹患者は9割が都市部に住む人でした。格差の問題でいうと,2018年時点でスラム街で住む都市人口の割合は24%にまで上昇しています。

持続可能なまちづくりのためには,まちの設計の段階から市民が参加することが重要です。課題がどういうもので,そのためにはどうしていったらよいのか,ともに考えていくプロセスを共有することがとても大切なのです。

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世界の取り組みー食べられる町?ー

イギリス南部のトッドモーデンという都市が,サステイナブルな取り組みで世界の注目を集めています。その取り組みは「Incredible Edible」:食べられるという意味。町中のいたるところにガーデンがあり,そこで栽培されている植物を自由に収穫してよいというものです。住民だけでなく,観光客まで食べてよいというから驚きです。

この取り組みは行政が主導したものではありません。住民が考えたものです。町の人口が減って,衰退していく様子を憂いた住民が,住民集会で食べ物に注目した取り組みについて議論を重ね,実現させたのです。

街中で自由な収穫をするためには通常は複雑な行政の手続きが必要ですが,ここでは比較的許容して住民の活動を支援しているのです。住民が育てた作物を,自由に収穫してよいというこの活動は今では世界中に広まっています!

まとめ

今日は目標⑪の住み続けられるまちづくりについて紹介しました。イギリスのトッドモーデンの事例のように,住民たちが主導となった活動が世界中に広がっていくこともあります。自分のまちの不便なところ,あるいはこういう活動があったらもっとまちが楽しくなるのになというアイデアがあるかもしれません。ぜひそのアイデアをシェアしたり,実現してみましょう。それが明日の世界を楽しくするかもしれません。今日もご精読いただきありがとうございました。

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