手塚さや香_岩手在住ライター

毎日新聞記者(12年間)を経て、釜石の復興支援員「釜援隊」として釜石地方森林組合で人材…

手塚さや香_岩手在住ライター

毎日新聞記者(12年間)を経て、釜石の復興支援員「釜援隊」として釜石地方森林組合で人材育成事業などを6年半担当し、2021年3月独立。 一次産業・移住関連を得意とするライター、キャリアコンサルタント(国家資格)。 岩手移住計画代表、(一社)いわて地域おこし協力隊ネットワーク理事

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取材ライティングのお仕事(2024年)

12年間勤務した毎日新聞を退社しフリーランスになってからの原稿執筆のお仕事です。(過年度記事のURLは下部👇に) 2021年2月までは復興支援員・釜援隊として釜石地方森林組合のサポートをメインの仕事としてきましたが、2021年4月からは ・ライター ・キャリアコンサルタント(国家資格) ・岩手への移住定住の促進 ーーを3つの柱として活動しています。 ライターとしては ✅漁業、林業、農業という一次産業の現場での取材のほか、東日本大震災からの復興、地方創生、移住などの分野につ

    • 岩手大「イーハトーブ共創コース」のペーサーになりました

      岩手大学が今年度、創設した「イーハトーヴ協創コース」の社会人サポーター(ペーサー)を務めることになりました。このコースの理念に強く共感してその上でペーサーとしてかかわるチャンスをいただいたので、個人的に思うところを書いておきたいと思います。 (以下は普段書きなれた文体で!) 岩手大学の客員准教授で、このコースの創設にも関わった高橋和氣くんからこのコースについて初めて説明を受けたのは今年2月。 このコースのコンセプトがOECDのeducation2030というプロジェクトに

      • お花見は桜じゃなくてもいいかもしれないと思う景色が津軽にあった ~古津軽本ライターの取材ノートから vol.1

        はじめてまるごと一冊取材と記事作成をまかされた”古津軽本”(正しくは「rakra 別冊 古津軽」)が3月20日に出版された。 こっちにはもう少し詳しく。(一部ページが見られる) ”古津軽本”取材のこと 昨年の4月末から9月にかけて足を運び、毎回3日間ほど滞在して、取材を重ねた。合計で14,5日しか取材していないにもかかわらず、ノート2冊分の取材ができたのは、ひとえに青森県中南県民局の”古津軽”担当者のフットワークと調整力の賜物。 せっかくノート2冊分のお話を伺い、資料

        • 炊き出し体験が教えてくれたこと

          3月11日が目の前に迫った10日、内陸の岩手県花巻市で能登の被災地支援のチャリティーイベントが開催された。会場は以前に「東北食べる通信」の取材でお世話になったホロホロ鳥の生産者である石黒農場さん。岩手県の田野畑村にあるロレオールの伊藤シェフの声かけで実現したイベントは、能登に想いを寄せる生産者が自身の食材を寄贈し、その食材を使って岩手県内外のシェフと参加者が一緒に炊き出しを体験するというものだった。(参加費や上乗せしてお渡ししたカンパは、能登の被災地での炊き出しに使われるとい

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        取材ライティングのお仕事(2024年)

          東日本大震災から13年の釜石

          釜石にいる年は例年、鵜住居の祈りのパークに献花に行く。今年も、祈りのパークに献花をしに来た人の多くは、慰霊碑の前に立ち、誰かの名前を刻んだ銘板の前に白い菊を手向けて手を合わせていた。 震災前、釜石にゆかりがあったわけではない私は、千人の方々の冥福を祈るために毎年、正面のあたりに立ち、花を供える。 毎年、同じ光景を見てきたはずなのに、今年はなぜかそのことが夜になっても心に残った。 このまちには、私の大切な人たちがいて、その人たちが大切に思っている失われた命がたくさんあるのだ

          東日本大震災から13年の釜石

          ポッドキャストおすすめ3選

           SNSが浸透して15年近くになる。ひと口に「SNS」と言っても ①主に知り合いをフォローするもの =Facebook ②知り合い、有名人やパブリックなものの両方をフォローするもの =insta、X、note ③有名人やパブリックをフォローするもの =youtube、ポッドキャスト ーーに大別される。 (3つ目を「SNS」に分類するかどうかは微妙だが)  そう考えた時に、最近とくに、周囲の知り合いが③でどういったものを視聴しているのかというのがなんとなく気になって、飲み会の

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          疲弊とエネルギー

          日本社会の疲弊の原因を考える  現代の社会のなんとなくよくわからないけれど疲弊している空気の正体について考えている。一般的には少子高齢化とか人口減少とか言われていると思うけれども、突き詰めて考えると、続けていくことにめっちゃエネルギーが必要な状況になっているということではないかと思う。  これまでは何にも考えなければ続いていくのは当たり前だったもの。それを続けていくためには、目的だとか意味だとか、色々なものを関係者がきちんと共有してエネルギーを高めていかないと続けていくのが

          AIと「街道をゆく」 

          最近、AI と人間の知性や考える力について考えている……そう言うとちょっとかっこいい(よくないか)が、実際のところ文章を書くことをなりわいとしている以上、考えずにはいられない。よくAI時代には、AIで何でもすぐに調べられるから、それを元に考える力ーーいわゆる思考力が必要だ、とか言われていると思う。 つらつらと考えている中で、最近寝る前に司馬遼太郎の「街道をゆく」(買ったのはだいぶ前のことだったが、通読した記憶はなかった)の文庫本を読んでいる時に、これだ!と思った。 八戸周

          2023年 振り返り

          2023年はシンプルに目の前のことを楽しめた1年でした。 若干、仕事に重きを置きすぎた感はありますが、仕事も、友だちや仲間、家族と過ごす時間も、楽しくて大事に思えたことが、とてもありがたいよい年だったなあ、と新幹線の中で振り返っています。 ●よく動き、よく書き、よく笑った2023年! さかのぼると、40歳が見えてきた5,6年前から、年がら年中、どこかしら調子が悪いことが続き(不定愁訴というやつですね。続く微熱、蕁麻疹、長引く風邪、ひどすぎる肩凝り……)、身体が重いという

          "持続可能なまつり"を創る

          釜石よいさ復活に見る"不撓不屈"の精神  コロナ禍で2020年から通常開催を見合わせていた「釜石よいさ」が復活する。  まちの中心部を会場に東日本大震災をはさんで30回以上重ねてきたよいさ。今回の舞台は、市北部の鵜住居地区にある「釜石鵜住居復興スタジアム」に決まった。よいさ=街なかだったし、地方の祭りは町の中心部で行われるのが一般的だから、釜石市民だけでなく、地元紙(岩手日報)でこのニュースを見た人は驚いたかもしれない。  縁あって7月に運営関係者を集めて開かれたキックオフ

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          誰のための復興

           新型コロナが5類に移行した影響で、ここ数年釜石に来るのを控えていた人たちが再び足を運んでくれるようになっている。そんな流れで釜石市内で開かれたある懇親会に参加した。  その会で、幼少期を釜石で過ごしたという人と話す機会があった。私と同世代くらい(40代?)と思われるその人は、5歳で釜石を離れた後も 祖母のいる釜石に頻繁に帰ってきていたという。  東日本大震災から間もない時期に祖母を訪ねて来たものの、変わり果てた釜石の光景を目の当たりにした衝撃が大きかったのだろう。それ以降

          2023年の仕事の三本柱

          確定申告も終わり、少しずつ4月からの2023年度のお仕事も固まってきました。今年度もひきつづき、 ①取材ライター・編集 ②キャリアコンサルタント(国家資格) ③岩手への移住定住の促進事業の運営 の3つを軸に、釜石を拠点に活動する予定です。 「こういう分野の記事書ける?」 「こんな業務を頼めないかな……」 「こんなん一緒にやってみない?」 といったお声がけ、大歓迎です! もし、私がお力になれない場合は、どんな人材が必要か、誰かご紹介できないか、一緒に考えましょう! こちらが

          編集・ライティングのお仕事実績(2022-23)

          2001~14年まで勤務した毎日新聞を退社しフリーランスになってからの原稿執筆のお仕事です。(過年度記事のURLは下部👇に) 2021年2月までは釜援隊(釜石リージョナルコーディネーター)として釜石地方森林組合のサポートをメインの仕事としてきましたが、2021年4月からは ・ライター ・キャリアコンサルタント(国家資格) ・岩手への移住定住の促進 ーーを3つの柱として活動しています。 ライターとしては ☑林業を含めた一次産業のほか、東日本大震災からの復興、地方創生、農業、

          編集・ライティングのお仕事実績(2022-23)

          取材執筆(ライティング)実績 2021年

          2001~14年まで勤務した毎日新聞を退社しフリーランスになってからの原稿執筆のお仕事です。 2015年~16年 https://note.com/sayakatezuka/n/n50f57a6e3aa7 2017~2018年 https://note.com/sayakatezuka/n/n2454886c30a1?current_menu_id=2472&creator_urlname=sayakatezuka 2019年 https://note.com/sayakat

          取材執筆(ライティング)実績 2021年

          2020年振り返り 長いトンネルを抜けるとそこは「定」

           本当はこんな雑文をまとめている場合ではない2020年の瀬。 毎年、いや常に「バタバタですいません」と言い続けている自分ではあるが、そんな自分史上、この6年間の復興支援員としての時間を振り返って、着任当時の2014年秋冬、そして2020年末の現在、という2つがもっとも多忙を極めていた(進行形で極めている)ように思う。(あいだの5年近く何していたんだ、とは思わないでいただきたいが……)  以上、ライターとして不完全な文章を公開する言い訳を連ねつつも乱文をしたためるのは、ここ数年

          2020年振り返り 長いトンネルを抜けるとそこは「定」

          リモートワークを考える withコロナ時代の備忘録⑤

           私の住む岩手県ではすでに緊急事態宣言も解除され、少しずつ地域の人たちとの3,4人規模での打ち合わせなどは再開の動き。飲食店もランチタイムには少しずつお客さんが戻ってきているお店もあるよう。未だ「感染者ゼロ」の岩手県だが、タピオカであれなんであれ全国の流行の終わり頃に入ってきた例が多いので気が抜けない。  今回のコロナウイルス感染症によってにわかに注目を集めたものといえば、リモートワークとテイクアウトではないかと思う。​ ちなみに私は前職(新聞記者)時代の2013年ごろに労

          リモートワークを考える withコロナ時代の備忘録⑤