見出し画像

(鑑賞記録)映画『光の指す方へ』

映画『光の指す方へ』をシネモンドで鑑賞してきました。

勉強に身が入らず、鬱屈した日々を過ごす浪人生の晴斗(犬飼直紀)は、姉・まどか(松﨑映子)が営む映画館を手伝うことになってしまいます。客足に悩む映画館。まどかに企画案をせがまれた晴斗は、映画館常連の茂(植吉)や加代(酒井麻吏)との会話からヒントを得て、「フィルム上映会」を提案します。姉の知人である、フィルム上映を行っている映写技師の圭吾(伊藤悌智)との出会いにより、晴斗は映写機に興味を持つのです。

フィルム上映にこだわりがある映画好きには、ぜひ観てほしい作品です。ですが、フィルム上映で映画を観たことのない方にも、おすすめしたいです。フィルムにあまりなじみがなかった私には、映画のフィルムってこんななんだ、映写機って中はこんなになってるんだと、新鮮な驚きがありました。

そして登場する映画館がとてもいい雰囲気なのです。舞台となったのは、青梅市に実在する「シネマネコ」。木造のかわいい建物の中にはカフェもあり、こんな映画館で映画を観たあと、感想を話しながらお茶してみたいと思わせてくれます。

映写機から発する光に魅せられ、夢中になっていく晴斗の姿に、一緒にわくわくさせられるような時間でした。ちょっと落ち込んでいる人に、行く先をまっすぐに示してくれるような、映写機の光が印象的です。

私が観たのは初回で、犬飼直紀さんの舞台挨拶があったのですが、犬飼さんも上映を一緒に観ていたそうです。各地のミニシアターに行かれている犬飼さんですが、シネモンドの雰囲気も気に入られたようで、地元民として何となく嬉しかったです。シネモンドでは1/20(金)までの上映、その他地域でも上映ありますので、気になった方はオフィシャルサイトへどうぞ。

この記事が参加している募集

映画感想文

お気持ち有り難く思います。サポートは自費出版やイベント参加などの費用に充てます。