見出し画像

詩・出がらし

出がらし
みたいに
誇らしく
あれたら
暗い底から
出れるかな

ふたが開くのを
待っている
熱いお湯を得た
茶葉のように
色や香りと
踊りながら
時が来るのを
待っている

二煎目はない
人の命に
思い巡らせ
今このときを
味わって
できることを
できるだけして
出がらしに
なりたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?