新潮文庫版『「日本の伝統」の正体』
私の本には珍しく、評判になって売れた本が『「日本の伝統」の正体』(柏書房)。それが文庫化されたものです。
ありがたいことに、やはりこれも人気になりました。
文庫化にあたって、いくつかの項目をあらたに加えました。その中で自分でも大きな発見だったのが、『民謡』と『ことわざ』です。
『民謡』については、実は単行本の時にまったく気がつかずに書いていました。《作詞者・作曲者がハッキリしている「〇〇音頭」や「〇〇節」がずいぶんたくさんある》と。「不思議だなあ」と思っていた程度。私もすっかり、伝統マジックにやられていたんですね。
だがのちに読んだ本で、「そうだったのか!」と真実に気づいた。なので、私のその心の動きと共に書き加えました。
もう一つの『ことわざ』も、以前からいくつかは知っていました。中国由来は当たり前ですけど、いわゆる西洋由来のものがある、と。
だが、いざ調べてみるとこんなにたくさんあるとは! 本文中にも書きましたが「日本人は昔からずっとそう考えてきた」と、私もまた思っていたのでした。
単行本の時もそうでしたが、この文庫本も年末年始によく売れます。やはり、初詣やお正月の行事など日本の伝統を意識することが多い時期だからでしょう。ご興味あれば、お求めください。メジャーな新潮文庫なので、本屋さんにはあると思います。ネット書店でもどうぞ。
マイナーな藤井青銅のことを知っている本屋さんは、こんな風に陳列していました。
こっちは偶然。「ふ」から「ほ」への並び。発見した時は嬉しかった!
お読みいただき、ありがとうございます。本にまとまらないアレコレを書いています。サポートしていただければ励みになるし、たぶん調子に乗って色々書くと思います! よろしくお願いします。