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家で鼻歌も歌えない自分

私は子供の頃から
いつしか家で鼻歌も歌えない子供になっていた。

発言すれば否定され、何かあれば激怒される。
幼少時から、そんな毎日だったから
常に家庭内で無口になってしまった。

家でなにか発言しても、
どうせ馬鹿にされるのだ。
どうせ説教されるのだろう。
そんな思いばかりが心に浮かぶから。

常に家では
貝のように口を閉ざし
家で鼻歌も歌えない自分になっていた。

昔、自宅に1人でいたとき
つい開放的な気分になって
家で好きな歌を歌っていた。

そのときmamaが帰宅した。
わたしは慌てて歌うのをやめた。
mamaに聞こえてたらどうしよう。
不安になった。
わたしの行動をいつも批判するから。

mamaは
ふだん家で大人しくしてるわたしが
歌っていたのを聞いてしまい
驚いた顔をしていた。

けど、コメントは何もしなかった。

冷え切った親子関係。

気分よく歌っていても
「楽しそうだねー」
「えへへ、そう?」
なんて会話するような親子ではなかった。

mamaにとって、わたしは常に監視対象。
わたしは監視される対象。
ちょっとした言動にも気を付けなければならない。
そんな家庭内の雰囲気で
リラックスして鼻歌なんて無理だった。

救いだったのは
小学校の中学年のときから
自分の部屋が持てたこと。
自分の部屋に入り
ドアを閉めているときは安心した。





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