今日は雨。
家で楽しく過ごすため、テレビでYoutubeを流してひたすら音楽を聴く。

我が家では今、Official髭男dismが一大ムーブメントを起こしている。
髭男の武道館でのライブアルバムを息子氏が気に入り、それ以来、ほぼ毎日聴いている。
通常のCD音源も好きなのだが、息子氏はライブ音源の方が好きらしい。
そんなこんなで、我が家は毎日ライブハウスと化している。

髭男のどこが好きかと問われたら、まずは「歌が上手いこと」を挙げたい。
ミュージシャンなら当然のことなのかもしれないけれど、「当然」のことをきっちりと出来ている人というのは信頼出来る。
ヴォーカルの藤原聡さんの歌声、特に高音は安定感があり、聴いていて心地よい。
長年ファンをしているゆずの岩沢氏の高音とは、また違った魅力がある。

あとは、歌詞。
楽曲はもちろんよいので、わたしは歌詞を推したい。
「Pretender」や「I LOVE…」などのいわゆる有名な曲はもちろん素晴らしいのだけれど、わたしは実はそういった恋愛の歌より、「やってやるぞ」感のある歌の歌詞の方が好きだったりする。
たとえば「55」「FIRE GROUND」など。
特に「FIRE GROUND」は虎視眈々と上を目指していく、ストイックな歌詞に共感を覚える。
それは、わたしの生き方や性格にも大いに関係があるのだろう。

言葉の選び方が俳人的だな、と思うこともある。
歌詞の着眼や発想が、発見的とも言える。
ささやかだけれど、おお、そう来るか、と小さな感動を覚える。
藤原さんにはぜひ俳句を詠んでみて欲しい、なんて思ったりしている。
きっと、向いていると思う。

Youtubeで「Pretender」制作ドキュメントまで見てしまった。
制作過程を知れることは、創作人の端くれとしてとても刺激的だった。
うーん、プロってすごい。
息子氏が食い入るように画面を見つめる隣で、わたしはひとりで「すごいっ」とだけ繰り返していた。
ますます髭男が好きになった。

何かと暗くなりがちな毎日を、憂鬱を吹き飛ばしてくれる。
髭男の音楽に、わたしも息子氏も、たくさんたくさん助けられている。

髭男の曲に合わせてダンスする息子氏。
一緒にノリノリで歌うわたし。
この時だけは世の中のことを全部忘れて、親子二人で思いっきり楽しめる。
家族の平和に一役買ってくれている。
髭男に、心からの感謝を。