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有閑の鴨川——深夜テンションを忘れてしまった人へ

「みちくさメディア」を運営している佐々木です。
今回は、このメディアを運営する目的についてお話します。

ぼくがnoteをやっている目的は、
現代社会に忙殺されている忙しいみなさんに少しだけ立ち止まってもらうためです。
そして、深夜の大都市を散歩することの楽しさを知ってもらうためです。

※この記事は自己紹介のような位置づけです。この記事をとおして、ぼくの人となりを知ってもらえたらうれしいです。




深夜から明け方にかけての時間は、現代人にとっては貴重な睡眠時間です。
それはみなさんが「明日の朝」を前提に生きているからでもあるのです。

もう当たり前過ぎてピンと来ないかもしれませんが、
たとえば、こんな場面を想像してみて下さい。

「今日、今からノリで仙台いこーぜ」と一番仲のいい友人から誘われたとします。
あなたの心は「行きたい!」とときめいている。
しかし、同時にあなたは「でも、明日の朝があるからな・・」。
この誘いどうしよう・・・

こんな経験はありませんか?
この誘いを断るの、かつて深夜の住民だったあなたにはすごく寂しいことではないですか?
——そうだと言ってほしい!


でも、ぼくは、人生の中でそんなに「明日の朝」がありません。
「どんな人生だよ!」と突っ込みたくなるかもしれませんが、ぼくの経歴を読みたらご納得いただけると思います。


ぼくは、高校を中退してから29歳の今までの経歴を端的にお話すると、

高校中退(17歳)

ニート(17〜23歳)

大学生(24〜28歳)

フリーランス(29歳〜)

ごらんください。この「明日の朝」がなさそうな経歴を(笑)
寸分の狂いもなく「明日の朝」がなさそうですよね。

そうです。
ぼくは、29歳になってもなお、そんなに「明日の朝」がない稀有な日本人なのです。
※ちゃんと納税はしておりますのでご容赦ください(笑)

だからこそ、深夜にこだわり続けて、深夜で何かを見つけようとしているのです。
言い換えれば、まだ青春の続きをやっているヤバイ奴でもあるわけです(笑)


ですが、深夜の懐の深さがたまらなく好きで、
深夜にこそ思考が深まり、深夜にこそ偶然の出会いがあって、
深夜の決定こそ面白いのです。

深夜に「起業しよう」なんて盛り上がった人も翌朝には冷めていたかもしれません。
そして、多くの人は「真面目に働こう」とネクタイを締めて会社へ向かうわけですが、
ぼくはまだ、そんな酩酊の中にいられるのです。

ネクタイを締めずに生きていく選択が許される人生なのだから、
せめて深夜の掘り出し物を社会に還元しないといけないだろう。
そんな想いからこの『みちくさメディア』を始めました。

ぼくのこころは、今でも真夜中の鴨川デルタにいるのです。
鴨川デルタには、深夜に陰キャの大学生が集まって、侃侃諤諤とコムズカシイ議論に花を咲かせる文化がありました。
そこには、京大の学生もいれば、同志社も京産も立命館の学生もいます。
熱量のこもった火花はじけるトークをもう一度。

その熱気に魅せられた夏の蚊がプ〜ンと耳元に。
腕にはいくつもの虫刺され跡が。

もうよせばいいのに。
もう帰ればいいのに。
それでも帰らずに、鴨川沿いに残る理由はただひとつ。

トークが楽しいのです。
面白いのです。

みんな寂しさを紛らわせて、会話を楽しんでいたのです。
現実逃避のような、だけどホントはこっちが真理なんじゃないか?と錯覚してしまうような時間が流れていたのです。

でも、いつまでもは続きません。
秘密基地は、大人の都合によって壊される運命にあるのです。


深夜の住人も就職が始まると、
深夜を避けるようになります。
「明日の朝」があるからです。


すごく寂しいと思いませんか?
だから、ここに残りたい。
ここにみんなと戻りたい。


かつて「大学生」だった人たちを
深夜に戻したいのです。

そして、
現代社会に忙殺されて、自分の幸せを忘れてしまった人や
自分の幸せが地位や名声でしか証明できなくなってしまった人や
大学名や会社名の名刺交換のカードゲームでしかドーパミンが出なくなってしまった人に、
立ち止まってもらいたいのです。


立ち止まることで、もう一度自分の幸せについて考え直してほしいのです。

これがぼくのnoteでメディアを運営する目論見の全貌です。


ぼくが「思っていること」「考えていること」をできるだけ鮮明に言語化して、みなさんにお届けしようと思います。

現代文講師をしているので、できるだけわかりやすく面白く伝えられるようにがんばります。

ですので、コメント機能で深夜の議論にもとことん付き合います。
ですので、みなさんの賛否の声を気軽にお寄せください。

どうぞ、「みちくさメディア」をよろしくお願いします!




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