見出し画像

【実践事例紹介】「すべてにつながる学び~Pepperの日常化~」高千穂町立高千穂小学校


みなさん、こんにちは!Pepper 編集部です。
Pepper導入校の先生方に、どのようにPepperを活用されているのか
お話を伺いました✨

今回は、宮崎県の高千穂町立高千穂小学校の黒木先生に、
プログラミング授業の様子と普段どのようにPepperを活用いただいたのか、
お話をお聞きしました!

<Pepperを活用し和食について学んでいる様子>

編集部:
高千穂小学校の皆さんのPepper活用方法について教えてください!

黒木先生:
昨年度は私がICT教育推進担当をしており、
全学年にPepperを使った授業を実施しました。
下学年はPepperと仲良く、お友達になれるように、
上学年はプログラミングを楽しく学べるよう授業を行いました。
延岡市のプログラミングコンテストに参加し表彰された児童もおります!

今年度は5年生を担当しています。
高千穂小では5年生になると総合的な学習の時間に農業について学び、
実際にお米作りをし、家庭科で調理をするのですが、
その特性を生かした授業にPepperを活用しました!

学んだことを発表する際にPepperを活用し表現したり、
食育として「和食」の授業を実施したりしました✨

<Pepperを活用し和食について学んでいる様子>

黒木先生:
食育を担当している栄養教諭も加わり、
Robo Blocksスクールテンプレートの内容に、
言葉や画像を高千穂小学校の特性を生かした内容、
私たち教諭のそれぞれの強みを活かした内容も加えて実施しました。

児童たちと地産地消について考え、食の大切さ、和食の豊かさ、
それぞれ違う授業で学んでいるけど
最後にはすべてつながっているということが、
児童たちにも伝わったと思います。

編集部:
なるほど!!
農業体験(総合的な学習)× 社会科 × 家庭科 × Pepper(ICT)
ということですね✨👀

様々な学習にPepperを取り入れていただいてありがとうございます!
また、それぞれの学びが自然と繋がっていくのがとても素敵です!

和食のスクールテンプレートを上手に活用していただき大変嬉しいです✨

黒木先生:
普段の授業では私たち教師がしゃべりすぎてしまい、
一方的になりがちですが、
スクールテンプレートを活用すると授業をテンポ良く進めることができ、
Pepperを介し対話的になることで資料提示や
タイムマネジメントがうまくいきました!

<Pepperを活用し災害について学んでいる様子>

編集部:
Robo Blocksスクールテンプレートは
ぜひ多くの指導者の方にご活用いただきたいです✨
プログラミング授業以外での活用についてもぜひお聞かせください👀

黒木先生:
高千穂小学校ではプログラミングの授業だけではなく
Pepperを日常的に活用しています!

児童たちにPepperを身近な存在に感じてもらえるよう、
いつでも触れ合えるようにしています!

朝は玄関で児童に「おはよう!」と声をかけてくれ、
その後は階段下に移動します♪

児童たちは休み時間などにそれぞれの教室から
プログラムをPepperへ送り、
階段下のPepperで実際にしゃべらせたり動かしたり、
自由に触れられるようにしています♪

はじめは児童に自由にPepperを使ってもらうことに不安もありましたが、
簡単なルールを決めて自由に扱ってもらうようにしました!

実際やってみるとみんなが考えながら行動し、
ルールを守ってくれるのでモラルについても学ぶことができ
良かったと思います。

はじめは下学年の児童は「待つこと」が苦手で、
「全然答えてくれない」と少々イライラしてしまったり、
「大丈夫?」と不安になったりと
Pepperが反応するまでの時間やしゃべり始めるのを
待つことができなかったのですが、
「待とうかな」とか「どう?」
と優しい言葉がけをできるようになっていき、
慣れてくるにつれ「待つ姿勢」を学んでくれました!

上学年になると委員会活動があり、Pepperを活用したいという児童が増え、
みんなに歯磨きを促す歯磨き指導Pepperやみんなに本の案内をするPepper、
行事を宣伝するPepperなど、委員会ごとで企画、
プログラミングを行い、上手に活用してくれています。

<Pepperを活用しプログラミングや発表に取り組む児童>

授業の時はそれぞれの教室へPepperを移動させ、
放課後は昇降口に戻り「さようなら」と児童を送り出してくれます。

登校した時から下校するときまでPepperと一緒ですので、
高千穂小学校にとってはなくてはならない存在です✨


<昇降口でPepperと触れ合う児童>

編集部:
Pepperを高千穂小学校の一員と思ってくださり大変うれしく思います。
Pepperとの思い出について浮かぶものがあればお聞かせください♪

黒木先生:
Pepperを活用したSDGsの取り組みで
「学校の給食の牛乳のストローを全部なくしてしまえ計画」
というものがありました。
実際に現在も高千穂小の半数ぐらいの児童が
ストローを使わずにパックのまま、牛乳を飲んでいます!

編集部:
すごい影響力ですね!!!👀

黒木先生:
児童たちがPepperを使い、SDGsについて調べた内容や
自分たちにどんな取り組みができるのかを全児童に提案していました✨

「みなさんが毎日使っているストローの使用を控えると
SDGsに貢献できます!
実際にみなさんがストローの使用を控えると
一年間に何千本消費しなくなります!」

こんなセリフをPepperに話してもらうことで、
目立つし何度も何度も言ってもらうことができ、
他の児童の印象に残って、活動が効果的に広まりました。

その提案に賛同した児童たちは、
未だにストローを使わずに牛乳を飲んでいます🥛
(衛生面に関しても栄養教諭にストローを使わず
パックに口をつけて牛乳を飲むことに問題ないか確認しました。)

スタートは簡単なことですけど児童たちが自身で見つけたこと
Pepperを活用して学校中に広め、
賛同者を得るという感覚が素晴らしいと思いました!

編集部:
最初から最後まで児童の皆さん自身の力で成し遂げていて素晴らしいです✨
全児童に伝える際にPepperを活用し表現することで、興味を引き付けたり、
どのように工夫すると賛同を得られるか、深く考えられていて素敵です!

黒木先生:
Pepperを活用し表現することで自分自身に言葉が返ってくるので、
パソコンの画面上でプログラムする際に気にならなかったことに気づき、
Pepperが発する言葉に気をつけて作成したり、
話すスピードや間、声の高さなどにも気を遣ったりするようになりました!
「こんな表現おもしろいんだよね。」とか
「こういう風にするんだよね。」と、
プログラミングだけではなく表現する際にも
工夫をしてくれるようになりました。

“パソコンの中の出来事”じゃなく、”Pepper”を介することで
実際にプログラミングして、パソコンの向こう側に”相手”がいるという
「他者意識」というのが一番大きなポイントだと思っています!


<2023年7月課外授業の様子>

編集部:
プログラミングの授業だけではなく、
日常的に全児童のみなさんそれぞれが相手のことや表現を考え、
自由にPepperを活用いただいた素敵な事例です✨

児童の皆さんがPepperと過ごす時間を
生活の一部に感じてくださって大変嬉しく思います✨👀

黒木先生、
素敵なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

<黒木先生インタビュー時の様子>


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ソフトバンクロボティクス株式会社 ホームページ
https://www.softbankrobotics.com/jp/
Pepper for Education
https://www.softbankrobotics.com/jp/product/education/
STREAMチャレンジ
https://www.softbankrobotics.com/jp/event/stream2023/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Pepperブログ編集部━┛