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【これからの日本漫画⇔海外コミック】書店やりたい私の市場研究

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「好きな漫画は読んで終わりではなく人にもススメたい、というかリアル店舗で売って仕事にしたい!」と夢見る中年サラリーマンの、日々の市場リサーチの結果をアップしていきます。 特に外… もっと読む
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#本屋

【昨日紹介した作家(ニール・ゲイマン)の話の続き】Amazon.jpの評価に愕然!この天才作家の知名度が日本で上がらないのは誰の責任か!?

標題の通りです。昨日NHKの報道に触発されて掲載した、私の以下のnote。これをアップしたあととつぜん気づいたことがあります。「もしかして、このニール・ゲイマンという作家さんのこと、日本では誰も知らないのでは??」 その私の予感を裏打ちしたのが、ニール・ゲイマン原作による傑作コミック、『サンドマン』に対する、amazon.jpの評価の低さ。※そもそも古本でしか手に入らない扱いだし(2020年1月現在)。 この名作への評価が日本でこんなに低いのは誰のせいだ! 、、、もちろ

【リアル店舗やりたい私の研究ノート】蔵前にある「エイチビーブックストア」さんは一見さんが入るのにありったけの勇気がいる不思議な本屋さん

「え?!ほんとにこの建物?!住所はあってるよね?!(おそるおそる暗い階段を上ってみる)」 決して会員制のバーに行ったわけでも隠れラーメン名店に行ったわけでもありません。 こんなひとりごとが、まさか本屋相手に出てくるとは!でも入口の階段がこれですよ?前情報がない人は、この階段を上っていけば本屋があるなんて想像もできないはずだ。 ちなみにこの写真で明かりがついているのは、私が勇気を持って一歩階段を踏み出したことで、センサーが働いて電灯がついたからです。最初は真っ暗でした。

【リアル店舗やりたい私の研究ノート】文教堂の危機が教えてくれることがいろいろ多すぎる

「リアル書店をやってみたい」という漠然とした思いから、過去記事でも書店のマージンの話や配本制度の話をしてきましたが、それに関連する大きなニュースが日経ビジネスに出てきました。 これだけ日本全国通津浦々にある文教堂さんが(店舗数では日本最大の書店チェーン)事業再生適用とは! 「リアル店舗をやりたい」と言っている人間には、このニュースは難しい。かなり、読みが難しい! 日経記事の論調としては「あの文教堂もダメなくらいにリアル書店業界は深刻だ」なのですが、そう単純な話でもないの

【漫画の海外展開の話のつづき】日本で書店をやるなら取り分は20%というのに、アメリカの起業サイトには「専門書店は取り分40%」と書いてあるのがどうしても気になる件

これまで何回か、書店経営という観点から日本マンガの市場の苦しさについて考えてきました。 その中で、欧米のコミック専門店というのはオーナーが店舗デザインに取り組むデザイナー思考であり、日本でもそういう人が立ち上げる個性的な専門書店が増えていけば面白いのでは、みたいなことも書きました。 でも、調べれば調べるほど、どうやら日本と欧米では書籍販売の経営土壌がそもそも違う、ということがわかってきました。私の調査の中間報告として、今回はその見解をまとめます。 結論を先に書くと、アメ

マンガや書籍を復活させる為にはハタチの自分をクビにするしかない!?書店経営と【配本制度】の話

このnoteにて「海外での日本マンガの展開」を調査しているうちに、「リアル店舗である本屋という場をもっと見直さないとダメじゃない?」という考えに行き着き、その内容の記事を先日アップしました。 そのつづきとして、「どうして日本では、個性のある専門書店というものを開くのが難しいのか」という話を考えてみましょう。 はじめに:日本の書籍業界のシステムを云々言うのは、やりにくい以前の記事で、「オタク向けではないオシャレな漫画専門店」とか、「デザインセンスあふれる個性的な本屋さん」と