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【ラテン語学習者のつぶやき】不登校気味だった10代の頃の経験のおかげで今たどり着いたラテン語の世界!

10代の頃。一時的に、不登校のような状態になりました。

長期の不登校までには至らなかったのですが、しばしば「謎の体調不良」で、「ゴメン今日は学校行けない、、、」となったわけですな。ま、クラスの中に馴染めずに、とても孤独になっていた年がありまして。

で、親から「そんならしょうがない。今日も休むか?」と(呆れられながら)言われると、ケロリと体調が戻っちゃうんです。そんな自分の体調の変わりぶりも自己嫌悪になる。

で、そのとき、何をしていたか。

今だから言えます。

悔しいのと、情けないのと、何かをしないといられないという気持ちで、ジャズをヘッドフォンで聴きながら、朝から夕方まで自室で八時間、買ってきたイタリア語の教科書を開いて猛勉強していました。

なんとなく、チャーリー・パーカーとかジョン・コルトレーンとかいった、早世したジャズマンの演奏を聴くと、「自分もいざとなれば若死できるのだ」と妙な勇気をもらえた。だから、ジャズ。

で、なぜイタリア語だったのかは、覚えてません。学校の勉強とはまったく関係ない勉強であり、かつ、周りにイタリア語ができる人なんかいないので、比較する相手もいない。だから自由に、夢中に猛勉強できたから。そんな理由だったと思います。

あと、なんとなく、「本当に日本でやっていけなくなったら、憧れのフィレンツェへ行って、そこで自殺しよう」という、訳の分からない10代らしい変な夢を持っていた記憶もある。それで、イタリア語。変なモチベーションでした。

その後、私はいろいろあって、無事に社会復帰を果たしたのですが、

あのとき、「学校へ行けなかった情けない時は、ジャズを聴きながらひたすらイタリア語勉強」をやっていたことは、二十年経過した今、とても役に立っている。

noteでも何度か語ってきた通り、私、文学好きのため、中年になってからギリシャ語とラテン語に興味を持ったのですが

あの十代のときの気持ちを思い出しながら、ジャズをかけながら語学勉強すると、あの頃のキモチが蘇ってきて、めちゃくちゃ集中できるんです。

そして、お気づきの方は、お気づきでしょう。イタリア語の基礎を知っていると、ラテン語に、入りやすいんです。なんだかんだ、似ているところが多いからですね。

いきなり日本人がラテン語をやっても、「どう手をつけていいのかわけわからん!」となりがちですが、一度イタリア語の基礎を通過していると、ラテン語の主語の省略も格変化の意味も時制の作り方も、なんとなくわかる。これは大きかった。

そんな私が、言いたいこと。

若い頃というのは、やはり素晴らしい。

たとえ一時的にドロップアウトしても、その間、好きなことに若いエネルギーを叩き込むと、大人になってから意外なことに生きてきます。

私の場合は、「なぜか」イタリア語の教科書を徹底勉強するということをあそこでやっていたおかげで、なかなか日本人には扱いにくいと言われるところのラテン語の世界に違和感少なく入ることができた。

こういうことがあるから、若い頃の寄り道、人生の回り道にその時には思えても、バカにできないこと、と言えるのです。

↓ちなみにその当時、使っていたイタリア語の教科書。今から思えばかなり本格的な文法書でした。私にとっては宝物のように思い出深い本です。


子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!