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生活を続けていくということ

家賃払いたくない、のその後。先週はとってもネガティブな記事を書いたけれど、今週はなんとか一件、気になる求人に応募することができた!

たまたまその求人募集を先々週くらいに見かけてから、ずっと気になっていたのだけど、まだ就活を再開しようと思い始めたばかりでレジュメ(英文履歴書)の用意もできていないし、しかも今回の仕事にはカバーレター(募集している仕事内容に自分がどれだけ貢献できるか訴えるレター、主に英語圏や外資で就活する時に使う)の作成も必要だったから、ただでさえ日々の生活や仕事に追われる中で行動するのは気が重かった。

特に今回の求人に挑戦してみたい気持ちはあっても、そもそも英語ネイティブじゃないと受からないんじゃないかと思ったり、だったら無駄に頑張るのはやめて、応募するのもやめよう、と思ったりした。「どうせ私なんて…」モードの発動。

とは言ったものの、その求人、なにより自分が途中で諦めたことをふと思い出すとなんだか全然スッキリしなくて、ずーっと引っかかる。仕方ないからとりあえず応募するだけでもしよう!と、なんとか自分を奮い立たせて、一週間かけてレジュメのアップデート、カバーレターを終わらせ、何とか応募できた!大したことじゃないように思えるけど、日々の仕事と生活で疲れ果ててる中、更に何か行動に移すのはなかなか難しい。

そしたら何も決まったわけじゃないのに、かなりスッキリした。選考に通るとか通らないの前に、ひとまず自分で決めたことを守るのが何よりも大事だった気がする。それができないと自分を嫌いになってしまうというか。

これきっかけで今まで放置してたレジュメもちゃんと最新版にアップデートできたし、カバーレターの書き方も少し思い出したから、他の仕事に応募するときにどんどん使えるはずだ。ああ本当によく頑張った私(泣)

そして今回は絶対、せめて契約社員か、正社員の仕事に絞って応募しようと思ってる。給与面はもちろんのことだけど、今回派遣でとんでもない責任と体調を損なう量の仕事を任されたことにすごく腹が立っていて、終わったら終わったで「これ正社員だったらボーナス貰えるんだな」と思ってしまった。

特に、「派遣社員から直接雇用に切り替わる可能性もあります」という謳い文句で給料以上に労力を割かせて、やる気を搾取する企業はあまりに多い。契約社員や正社員でも試用期間というものが存在するのに、派遣という雇用形態を試用期間のように利用する会社にはもう懲り懲りだ。

私みたいに身寄りの無い立場の人間がお金持ちをさらにお金持ちにするために薄給で、なんの補償もない状態で体調壊すまで働かせられ、使い潰されたあとはただ切り捨てられる。

正社員であれば休職という選択肢もあるかもしれないけれど、給料に対してあまりに高い医療費を払うとき、責任なんて誰も取ってくれないという現実が改めて身に染みる。そもそも派遣社員と正社員の仕事内容が大きく違ったことって今までの経験で全くなくて、ただの現代の身分制度のようなものだと思っている。

もう派遣をするのはできれば最後にしたいと思っているし、前の就活の時から正規の仕事を探し続けてきた。ただ正規の仕事は基本選考期間が派遣より長いので、仕事が見つかるまでを乗り切れる充分な貯金か、家族やパートナーからなどの経済的なサポートがない限り、失業した状態でじっくり探すのは難しい。とはいえ、自分の持たざるものに対して悲観的になっても仕方ないので、今回は前回と違って急にレイオフになったりしないと思うから、時間をかけて頑張るしかない。どこかに良い場所があると良いのだけれど。


ところでひとつ前の記事でこう書いていた小旅行の件、

“今年の自分の誕生日は就活中だったから予定してたプランをキャンセルした経緯もあり、その後働いて「今年の冬こそは!」と計画を立ててた国内旅行も、金欠により中止になりそうな予感。しかも中止にしたところで大して節約にならなさそうなのが、悲しい。あんなに働いてそんな少額のお金も出せないって話。”

https://note.com/scarletblue/n/nb2f0759eeb57

諦めようと思ってすでに支払い済みの航空券をキャンセルしようとしたら、格安航空券だったから、払い戻し不可!

ということは私は約2万円をドブに捨てるのと同じことになる。それでしばらく病んだ。もちろん勿体無いから行ってしまうのが良いけれど、今からだったらまだホテルをキャンセルできるし、ここからの更なる出費は抑えられる。いくらもったいなくとも。それでしばらく、かなり悩んだ。そして結果、

行くことにしました!!

というのも、もう、いいっかなって。なんかもう諦めというか、そもそも今手元にある全財産の数万円を生活防衛費として残したくて、それを使ってしまうといざとなったときに詰む…!と思ってたんですが、もう今の時点で詰んでるのね。たとえば5万あったところで働けなくなったりとか、病院に運ばれたりしても全然足りないわけですよ、どうせ。だからもう諦めました。もちろん節約生活は頑張るけど、先月も赤字だからね。

こういうことを書くともっと上手くやれるとか、もっと節約できる勢がクソバイスしてくるけど、自分が体験してみて改めて、同じ状況に陥ったことがない人にはこうなってしまう仕組みを理解できるわけがないと思う。ということで私は特に詳細な説明はしない。こちらの労力が削られるだけで何の意味もないから。

生活費を借金しないといけないレベルの薄給のくせにとんでもない量の仕事を任せられるし、パワハラには遭うし、唯一の家族はDVに遭っていて、その加害者からは連絡が来てパニックを起こすし、唯一頼りにしていた叔父さんは病気で病状が良くないし、なんかもう限界。私ひとりでこれ全部耐えられない。もう人生辞めていいですか?こんなに日々働いて家事もやって一生懸命生きていて、それで少し気分転換に出掛けて何が悪いの?そうだよね?賛成してもらえなくてもいい。

あと、多分旅行っていうのは美味しいものを食べたり、観光したりっていうのも楽しいけど、せめて年に一度くらいは自分の普段の生活圏を離れるのが大事な気がしてる。普段の生活から少し距離を置いて、他の選択肢があることを確認したいというか。

先に書いた仕事の応募が終わって少し力が抜けたのか、ひと段落した後、改めてゆっくりお風呂に入った。今の家は悲願といっても良いくらいこだわって探した家なので、お風呂は特にお気に入りの場所だ。

お風呂が焚けたことをお知らせする美しい音色に呼ばれて、お風呂のドアを開けると、温まったお湯独特の甘い匂いがした。入浴剤を入れた乳白色のお湯に浸かりながら、改めて自分が今お金を一人で稼いで、この家を維持していることが奇跡だと思った。毎月必要なコンタクトレンズ、ペーパータオル、ハンドソープ、ここにあるものは、シャンプーも、掃除用のスポンジも、全部私が日々稼いだお金で補充され、生活が回っているのだと思うと、静かな感動があった。

おそらく大事なのは、悲観的になりすぎないことだろう。もちろん今の自分の置かれた状況を考えると、悲観的にならざるを得ない。でもそれとは別で自分の今成し遂げていることもちゃんと認めてあげたいと思った。たとえそれが自分の望むアーティストとしての成功や、移住じゃなくても、今この瞬間の、私だけが成し得た生活を「よくやった」と肯定してあげたいと思った。


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