見出し画像

がっつり直すことを前提にすると、少し書くハードルが下がる!かも?

シナリオ・センターのあらいです。

ただいま、『シナリオ・センター式 物語のつくり方』に続く2冊目の原稿を書いております。
で、前回、迷走してる…という話を書きました。

ただいま、迷走から試行錯誤くらいには、進みました。

そんななか、原稿を書いていて改めて感じたことがあります。
それは、一稿目は頭のなかの見える化、そして、ニ稿目は三つの視点で直しをしていくと、ブラッシュアップができるということです。

第1稿の締切は2月20日です。どうにか期日までに書き切りたいのです。やはり、直しに時間をしっかり取りたいからです。

直しというと、マイナスなイメージもありますが、直しはコツを掴めば、楽しくやれるのではと、心の底から思います。
ぼくは、書くより直しの方が100倍楽しいです!

1稿目は、頭のなかにあること、全部出すイメージ

直しを楽しむためには、1稿目の位置づけを確認する必要があります。
まず1稿目の定義ですが、誰の目にも触れていない文章、とします。
ということは、2稿目には誰かの目に触れるわけなので、体裁や論理展開、文章内容などその時点でのベストを目指します。
なので、1稿目は、自分にわかる程度には、頭のなかが見える化されている状態です。

で、ここでポイントだと思うのは、一稿目は書きあげるまではベストですが、書き上がった時点で、ワーストになると考えることです。そうすれば、いらないとか、素直に捨てられるから!

2稿目、3つの視点でゴリゴリ直す

一口に直しといっても、直しには3種類あるのではないでしょうか。
一つ目は、構成の視点
二つ目は、文意が伝わるか、表現の視点
三つ目は、いい回しの統一と、誤字脱字の視点

あくまで、ぼく個人の方法ですが、役に立つこともあるかもしれません。一つずつ説明していきます。

1 構成の視点

構成の視点というのは、要は論理展開が正しいかどうか、ということです。
論理展開を確認する方法として、シナリオ・センター式 物語のつくり方』で紹介している起承転結の機能をもとに、構成を見直します。
これは物語でも、説明的な文章でも基本は同じだとしています。

とくに、テーマとアンチテーゼが対になっているのかは、念入りに見直します。
本全体、各章、章の中の項目、項目のなかのはじめの文章と終わりの文章という感じで、全て見直します。
ここがズレると、論理展開のどこかしらが破綻するからです。

逆に言えば、ここで論理展開に破綻が見つかって直せれば、ずれたボタンを直すように、論理展開がすっきり整理されます。

やり方としては、書いた文章をもとに、箱書に戻していく、逆箱という作業をします。
逆箱を作るときのコツは、またどこかで書きます。

前にやった逆箱の例。

二つ目 表現の視点

表現の視点での直しは、二つのことを意識して直しています。

論理展開を整理したなかで、破綻している部分があれば、論理展開を妨げない文章に直します。

論理展開に問題がない箇所は、文章の内容が読みやすいかどうか、検討します。
このときの基準は、想定している読者の方にとって、読みやすいかどうか、で考えてます。

かっこいい表現にするとか、そういうことではなく。

三つ目 誤字脱字の視点

言わずもがなの、誤字脱字をチェックします。ここは間違えないだろう、という見出しとかでもたまにあるので、要チェックです。

で、もっと注意を払いたいのが、表記の統一です。
それこそ、たとえば、なのか、例えば、なのかとか。作る、なのか、創る、なのか。とか。

書き進めていくと、最初に考えておいた表記から、バラついたりするので、要チェックです。

二稿は、ほぼ構成の視点で直す

二稿目は構成の視点でまず直します。つまり、逆箱をゴリゴリ作っていきます。
その際のコツは、本のテーマを確認して、章のテーマが本のテーマを支えているか、を確認するために、章のテーマを一行にします。
で、章の中の小項目も、一行にします。
そうすることで、論理展開がばらけてないかを確認していきます。
直しの期間がひと月ある場合、おそらく2週間はここに費やすと思います。
で、あとの2週で徹夜するか早起きするか決めて、とにかく文章を直していくイメージです。

直しは大変ですけど、やればやるだけよくなるものです。まさにブラッシュアップという感じ!
日焼けした皮が、スーっとうまく剥けるあの感じです。

1稿目は、頭のなかの見える化

なので、楽しい直しがあると思って、1稿目は頭のなかを見える化するくらいの気楽さで取り組んだらいいのではないかと思います!
(と、自分に言い聞かす)

みなさんの創作の役に立てたらうれしいです。
シナリオ・センターのあらいでした。


『シナリオセンター式 物語のつくり方』も、引き続き、よろしくします!
どんな本なのか?甚だ簡単ですが、まとめています。

・レポート記事の目次ページ

・マガジンにまとめています


『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)7月28日より好評発売中。


シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html