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がんばれ映画館!映画館そのものの価値はもっとある

水曜日のあらいです。

映画やテレビドラマの脚本家を養成する学校を運営する身としては、2020年の映画興行収入は気になるところです。

映画館、がんばって!

文化通信さん1月21日の記事によると、邦画、洋画配給会社のうち大手11社の2020年の累計興行収入は、1179億8千万円で、前年比51%だったとか。

ミニシアター系ではどうでしょうか?

武蔵野館などを運営する武蔵野興業さんが、年間興収3億2千万円で、前年比62%だったそうです。

2020年は、映画界にとっても、相当苦しい一年だったといえます。

一方で、先日発表されたネットフリックスの2020年の売上高は、249億9600万ドル(日本円で約2兆6千億円!)で、前年比24%増だとか。

市場規模が異なるので、単純な比較はできませんが、コロナ禍においては『映画を観る』という行動が、映画館には分が悪いのは確かです。
そこにきて、ネットフリックスやAmazonプライムという配信系の勢いも脅威です。

でも、ぼくは映画館で映画が観たい!
家で配信を観てるときって、洗濯物を気にしたり、スマホの通知だったり、なんか散漫になりがちで……
だから映画館には、とにかく頑張ってほしい。

それに映画館には、1990年代から台頭してきたレンタルビデオとのせめぎ合いのなかで培ってきた『映画館だからこその価値』を提示するノウハウがあるはずです。

コロナ禍という悪条件はあるけれど、配信にはないユーザーの『場所』も『時間』も拘束する映画館ならではの体験を提供してほしい

たとえば、鈴本演芸場にいくと、寄席が終わりにハネ太鼓がぼくらを追い出しにかかります。

ホールをでて、エレベーターで1階に降りていくと、どこからともなくトトン、トトンと子気味のいい太鼓の音が聞こえます。

寄席には終わたお客をスッと日常の街へ帰すのではなく、そういう余韻があったりします。
とっと(トトン)と出て、洒落がきいてますよねぇ。

でも映画館の帰りって、劇場出たあと、妙にさみしかったりするんですよね〜

映画館には、新型コロナウィルスにも、配信系にも負けてほしくないから、映画館そのものの魅力でぼくらを映画館にいざなってほしいのです。

ニューシネマパラダイスのあの劇場みたいに。


ミニシアターに通っていた20代の甘酸っぱい?はなし ↓

なんかうまくいかないとき、どん底からいまの人気までもっていった新日本プロレスの話は、とっても勇気が出るのでおススメです。



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