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物語をつくりたい人に、めちゃめちゃ使い勝手のいい本「シナリオ・センター式 物語のつくり方」つくりました

シナリオ・センターのあらいです。
シナリオだけではなく、創作すべてに活用できる一般実用書を出そうということで、日本実業出版社さんと一緒に『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』という書籍を作りました。7月28日発売です。

何度見てもカッコいい表紙が売りです!


もっともっと面白い物語をつくれるようになりたい!に、全力で応えました

物語を書いている、あるいは、物語を書きたいと思っている皆さんは、幼少期や思春期、はたまた社会に出てから、折に触れてすばらしい物語体験をしたことがある方だと思います。

さらに、ご自身が物語を書くことで、心が熱くなるような経験をされた方もいるかと思います。

物語は、私たちを魅了し、感動を与える力を持っています。

しかし、いざ、自分がそんな素晴らしい物語を書いてみようとすると、手が止まってしまったり、思ったようにアイデアが出てこなかったりと、悩みが尽きないものです。

物語を作り上げるには、確かな表現技術が必要です。
加えて、物語に必要なアイデアがヌケモレなく揃っているのかがわかるように、物語の全体像を掴む必要があります。

そこで、『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』では、物語を迷わずエンドマークまで描くための「創作の地図」を、皆さんにお渡しします。その上で、物語つくりに必要な表現技術を紹介しています。

創作ノウハウ本は、山のようにあるのに、なぜ?

すでに、世の中にはたくさんの創作ノウハウ本があります。インターネット上にも、真贋はさておき、さまざまなノウハウがあります。
それなのに、なぜ、『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』を出版することになったのか、不思議な方もいると思います。

「それだけ、意味のある本なのか?」と思うはずです。

まず、タイトルになる「シナリオ・センター式」ですが、1970年に、脚本家であり、映画プロデューサーであった新井一が創設したシナリオ・センターのやり方だということを意味します。

シナリオ・センターは、1970年に優秀な脚本家やプロデューサー、監督や小説家を養成することを目的に、新井一によって創設された脚本家の養成学校です。第一線で活躍する脚本家や小説家は、700名を超えています。連続ドラマの約7割を、シナリオ・センター出身の脚本家が執筆。直木賞作家やミリオンセラーの小説家、映画監督も輩出しています。控えめに言っても、すごい実績です。日本にこんな学校は他にありません。世界でも稀でしょうか。

序章『創作の地図を手に入れよう』より

365日、出身脚本家の作品がテレビドラマ、テレビアニメで流れています。

毎月、出身脚本家の映画が上映されています。

本屋に行けば、出身の小説家の小説や児童書、絵本やビジネス書に至るまで平積みされています。

そんな出身のライターの方々が、身につけている表現技術をまとめたのが、本書です。なので、皆さんは、いま活躍しているプロの方と同じ技術を、身につけることができるわけです。かなり、コスパのいい一冊です。

脚本のノウハウ本は、フィルムアート社さんから出版されている翻訳物がたくさんあります。私も読みます。学びもたくさんあります。

でも、分厚い……

「分厚くて、肝心の話に行くまでに、なんか疲れてしまう」
「要は、どこが重要なのか、端的に言ってほしい」

という方もいると思います。そんな方は、本書はサクサク読めるので、オススメです。

「シナリオの基礎技術」は、名著だと聞くけど古い感じがして……という方にも、オススメです。「シナリオの基礎技術」は、ロングセラーです。おそらく日本で一番読まれているシナリオの指南書ではないかと思います。
えっへん、私の祖父の本です。

ただ、古い。

何が古いって、例が古い。主となる表現技術は、普遍的なものなので、時代が変われど古くはなりません。ですが、例が古くなります。
そうなると、表現技術の理解を促すための例として挙げている映画や落語が、補足になりません。
なので、結果的に内容を難しく感じてしまう人もいます。本当はそんなことないのに……

でも、そう感じてしまうのは、事実。そう感じてしまって、読みたいけど敬遠してしまったという方にこそ、本書を読んでほしい!

なぜなら、本書の元になっているのは、シナリオ・センターの創設者である新井一の『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』『シナリオ作法論集』だからです。

これらの本の内容を、よりわかりやすく、実作に活用しやすく作っています。

なので、シナリオが書きたい方は、本書『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』を読んでいただき、より具体的なシナリオの書き方や描写の技術を学びたいと思ったら、『シナリオの基礎技術』を手に取ってもらうのもいいのではと思います。

どんな物語にも使える技術を紹介

物語全般に使える表現技術に特化しているのも、本書の特徴です。
シナリオにはもちろん、小説、マンガ、マンガ原作、ゲームシナリオ、演劇、エッセイ、自分史などなど、すべての創作に使える表現技術として、整理してあります。
なので、ご自身が書きたい世界を、書きたいジャンルで表現するための一冊として使えます。
創作をしたい人の、痒い所に手が届く本を目指しました。そして、そんな内容になっています。(目次は、また今度、お見せします)

とはいえ、本書を手に取ってくださった方の中には、「シナリオが書きたいわけじゃない」「脚本家になりたいわけじゃない」という方もいることでしょう。そんな方にも、この創作講座はおすすめです。なぜなら、物語をつくる目的は、人間を描くため、だからです。
映画やテレビドラマ、演劇や小説、マンガ、アニメ、ゲームに自分史やエッセイに至るまで、創作のジャンルは異なっても、目的は同じ。人間を描くことです。表現技術とは、人間を描くためにあるのです。
表現技術を身につけさえすれば、あなたはシナリオ・センター出身の作家の方々と同じように、様々なジャンルで活躍することができます。
本書で紹介する創作術は、あなたの物語づくりに、必ず役立ちます。

序章『創作の地図を手に入れよう』より


本書『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』は、いままで自分なりに工夫して、創作を続けてきた!という方の頭の中を、スッと整理させてくれます。そういう仕組みになっています!

2月以来のnote更新ですが、本書の原稿を書いていたため、1日の投球制限ならぬ、文字数制限で、書く元気がありませんでした。
その分、満を持しての一冊です。

シナリオ・センターのあらいでした。

ブログでは、本書の概要や特徴、具体的な内容の一部を紹介し、なぜこの本が、皆さんの創作を後押しするものなのかをお伝えしていきます。
物語を創る上でのヒントや実践的なアドバイスを得るために、ぜひご覧ください。

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Amazonでは、予約販売が始まっています。夏の一冊にぜひ!
本書の内容でご質問とかあれば、お気軽にコメント欄でどうぞ

シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html