輪読会でモデリング!『Learning Domain-Driven Design』輪読会での挑戦
こんにちは。Showcase GigのVPoEの@dskst9です。 みなさんは、輪読会をどのように進めていますか? Showcase Gigでは、輪読会でモデリングをするという新しいスタイルを試したので紹介します。
はじめに
今回の輪読会の対象は、『Learning Domain-Driven Design』という本です。 ソフトウェア設計をビジネスニーズに合わせるための一連のコアパターン、原則、実践を学べる実用的な本です。 とても魅力的な書籍だったので、皆で学びを深めるために輪読会を企画しました。
企画を考えていたときに、ただの輪読会ではなく「オンラインでインタラクティブな輪読会」にしてみようと思いました。 そこで、輪読をしながらモデリングをするというスタイルに挑戦しました。
輪読会の進め方
輪読会は、発表者が翻訳した内容を読み上げるというスタイルがベースです。 参加者は、内容を聞いて感想や疑問などを、チャットやボイスでディスカッションをします。
特に工夫をしたのは、輪読の内容をオンラインホワイトボード(Miro)を使ってモデリングをしたことです。 輪読を進めるごとに、モデリングとリファクタリングを続けて、本書のモデルを作りました。 これにより、本書から抽象的な概念を抽出するとともに、参加者の学びの相互作用が生まれるようになりました。
本書の構成を把握する
最初に取り組んだのは、「本書の構成を把握すること」です。 書籍の構成を把握することで全体のストーリーが理解でき、各章の関係や輪読の流れを把握しやすくなります。
輪読会では、目次をツリー状にビジュアル化して、各章の関連を洗い出しました。 参加者のみんなで、各章の要素をディスカッションして、全体図を作ります。 例えるなら「本書の地図」を作るようなイメージです。
続いて、本書の構成要素を整理しました。 これにより、本書の構成を把握できて、 全体を俯瞰しながら各章を読み進めるられるようになりました。
各章を輪読しながらモブモデリングする
各章の輪読では、スピーカーが発表している内容を聞きながら、モブモデリングを行いました。 たとえば、「Chapter1. Analyze Business Domain」では、次のようなモデルを作りました。
また本書には、さまざまなExerciseが登場します。 イベントストーミングの実験をしたり、WolfDeskという架空の会社をモデリングしたりしました。
このようにして、全16章の輪読を進めました。そしてMiroには、さまざまな情報やモデルが表現されました。 モデルを作ることで、輪読した内容の抽象的概念化ができて、各章の内容をより深く理解できたという実感があります。
まとめ
輪読会を開催してから19回、隔週開催でおよそ9ヵ月をかけて本書を読み終えました。 長丁場になってしまいましたが、モデリングをとおして楽しく学ぶことができました。 またモデリングは、本書の内容を理解する上でとても効果的でした。
▼記念すべき初回の輪読会
▼感動の最終回
輪読会の新しい形式への挑戦は、参加者の協力もあり、とても有意義なものになりました。 皆様も、ぜひ輪読会でモデリングをしてみてください。
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