■キャッチボールの法則

キャッチボールの法則(やすだのほうそく006)

ボールを投げる。ボールを受けとる。ただそれのくり返しだけなのですが、結構楽しい。運動能力や体力、年齢とか性別とか、多少の違いがあっても、そして二人でなくて大人数でも、工夫次第でかなり遊べます。

相手の受けやすいように、そのあと投げやすいように、相手の気持ちになってお互いにやろうとすると、キャッチボールは長く続きます。相手が右利きだったら、相手の右側に投げると良いですよ。

相手が投げたボールが手元でびゅんと勢い良くのびると、「お、そなた、今日は調子いいねえ」と感じます。ボールを受ける手がちょっと痛いけどね。徐々に間隔をあけていき、遠投に挑戦するのも定番。ノーバウンドでどこまで届くか、体力勝負にどうぞ。

手元が狂って、ジャンプしても届かないくらい高いボールを投げてしまうと、相手は遠くまでボールを拾いにいかなくてはなりません。ボールを追いかける相手の背中を見ながら「ごめぇん…」と詫びつつ、その場で立ちすむこともあります。でも「よし、次こそはきちんと投げるぞ」と。

草むらの中に、ボールが紛れ込んでしまったときは、グローブを外し、ボール探し。本当は投げた人がいけないんだろうけど、カタいこと言わずに、受ける方の人も一緒にボールを見つけようね。

「ボールは相手側にある」コミュニケーションについて、キャッチボールが、このようなたとえにつかわれることがあります。「こちらはとりあえずやることはやった。次は相手がどのように動いてくるか、だ」と。それ、なんだか、相手にちょっぴり重荷を背負わせているような感じだなあ。

本当に、自分が投げたボールは、相手にしっかりと届いていたのだろうか。こちらが、とんでもない方向に投げてしまい、実は相手の手元にボールはなく、相手はどうしてよいやら途方に暮れているだけだったりして。

そもそもボールがなくなっちゃうと、キャッチボールはできないんだよね。(やすだ)(初出は2010年10月2日)

■「やすだのほうそく」シリーズ設定の意図 はこちら
https://note.mu/science_air/n/ne466f10894b7

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Yasuda Kazuhiro(安田和宏)

国立科学博物館 認定サイエンスコミュニケータ https://twitter.com/science_air
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